« ■節子への挽歌360:1年も一日も休まずメソメソしていたとは、節子さんも幸せ者 | トップページ | ■節子への挽歌361:節子への執着心 »

2008/08/27

■自分の関心事以外にも目を向けたら世界は豊かになります

昨日、コムケア仲間の喫茶店でのサロンをやりました。
コムケア活動は私が8年前から関わっている「大きな福祉」を理念にした、暮らしやすい社会に向けて活動している人のつながり育ての活動です。
今様にいえば、NPOのネットワーキングといえますが、私の思いはそうではありません。
組織ではなく人のつながりが、私の基本的な関心事なのです。
この仲間の多くは、NPO活動に取り組んでいます。
昨日も半分はNPOをやっている人たちが集まりました。
とても刺激的な集まりでした。
これに関しては、また私のホームページCWSコモンズに書くつもりです。

コムケア活動を通して全国のたくさんのNPOと知り合えました。
しかし、知れば知るほど、私はどうもNPOが好きになれなくなってきました。
そもそもNPO法案が議論されている時から、NPOの制度にはなじめなかったのですが、実際の活動が始まり、どんどん活動が広がるにつれて、違和感は高まる一方です。
その一つの理由は、金銭発想から抜け出られずにいることです
そのために、現体制のサブシステムになってしまい、社会を変革するどころか逆効果になっているようにさえ思います。
昨今、社会起業家なる言葉がようやく市民権を獲得しつつありますが、悪しき企業経営をモデルにしているようなものも少なくありません。
それが悪いわけではないのですが、もっと新しい発想が求められているように思います。

まあそうしたことを書き出すときりがありませんし、
そうした認識は少しずつですが生まれてきているように思います。

私が、NPOが自分たちのテーマに目が行き過ぎてしまっていることも嫌いな理由です。
その上、目一杯がんばっていますから、余裕もないのです。
そうした生き方が、社会を壊してきたと私は思っています。

コムケア活動は、自らを開き、横とつながることを大事にしています。
それぞれのNPOが蓄積してきたノウハウや知見は、できるだけ社会に公開し、他のNPOにも役立ててもらうのがいいと思っています。
しかし、この活動を始めた時に、あるNPOから自分たちが苦労して蓄積してきたノウハウは開示できないと怒られました。
当時も今も、とてもいい活動をしているNPOです。
これまでの相手を潰す競争原理の企業と同じではないかと思ったわけです。
切磋琢磨のための競争はいいですが、勝ち負けを目指す競争は、私は克服したいと思っています。

そこまで利己的ではなく、自らの活動を公開しているNPOも、自分たちを支援してほしいという思いが強すぎるのが、私にはさびしいです。
NPO活動をしている人が、よく相談に来ます。
しかし、多くの人が自分たちの組織や活動の相談ばかりです。
当然といわれそうですが、組織や活動はみんな手段です。
それによって目指すことに立脚して、相談に来る人は残念ながらほとんどいません。

NPOに関わっている人は、発想を変えてほしいです。
自分たちは社会に何ができるのだろうか、を基本にしているのであれば、自分たちの活動から考えるのではなく、社会の視点で考えるのが当然です。
そのために、意識や時間の1割でいいですから、ほかのテーマや活動のために割いてほしいです。
コムケアはそうした人たちの仲間です。
現実は必ずしもそうではないかもしれませんが、コアになっている人たちの意識はそうなのです。
機能の集まりは、そうしたことを少し感じて、とてもうれしかったのです。

自分の時間の1割を自分の活動以外に割く。
そうしたことが、どれだけ自分たちのテーマの活動に役立つか、それに気づいてほしいのです。

偉そうなことを書いてしまいました。
書きたかったことの入り口にやっとたどりついたところですが、長くなったので今回は入り口どまりです。

|

« ■節子への挽歌360:1年も一日も休まずメソメソしていたとは、節子さんも幸せ者 | トップページ | ■節子への挽歌361:節子への執着心 »

NPO時評」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30899/42289290

この記事へのトラックバック一覧です: ■自分の関心事以外にも目を向けたら世界は豊かになります:

« ■節子への挽歌360:1年も一日も休まずメソメソしていたとは、節子さんも幸せ者 | トップページ | ■節子への挽歌361:節子への執着心 »