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2008/08/28

■伊藤和也さんの笑顔が教えてくれるもの

アフガニスタンで農業支援の活動をしていた伊藤和也さんが殺害された事件は、実に残念な事件です。
その笑顔の写真やアフガンに行った動機などをテレビや新聞で知って、何とも言いようのない無念さを感じます。
こういう若者を守れない時代であることが残念ですが、
伊藤さんのような若者が、歴史を開いていくのだろうと思います。
彼に敬意と哀悼の意を表します。

しかし、なぜこんな事件が起きるのか。
事はそう簡単ではないように思います。
何もしていない立場で、何かを言うことには躊躇しますが、
現地の人たちの暮らしの視点に立った、こうした活動であれば、おそらく国民の多くは応援したくなるでしょう。
そしてもっと多くの人が知っていたら、何か出来ることがあったかもしれません。
いつも抗した活動は事件が起こって、広く知られることが多いような気がします。

これこそが国際社会の一員としての日本の責務ではないかと思いますが、こうした活動はなぜかその多くは政府ではないNGOが行っています。
こうした活動に税金が使われるのであれば、税金を納めるモチベーションも高まります。
関係法案も簡単に成立するでしょう。反対する理由がありません。

日本はこれまでもアフガン支援として様々な活動を展開していますが、伊藤さんのような思いや視点はあったのでしょうか。
こうした活動をするという気が、あったのでしょうか。
民主党の前原誠司副代表は、一昨日も「航空自衛隊が輸送を担うのも、1つの具体的な案として考え得るのではないか」と述べたそうですが、伊藤さんの思いや行動に比べて、愕然とします。
こうした好戦的な政治家が、憲法を無視して、世界を荒廃させ、暮らしを壊しているように思えてなりません。
前原さんに井戸を掘りに行けとは言いませんが、せめて井戸を掘っている人の邪魔はすべきではないでしょうし、その思いをもう少し思いやってもいいように思います。

それにしても、伊藤さんの事件を起こしたのは、一体誰なのか。
伊藤さんはタリバンの犠牲になったというよりも、状況の犠牲になったというべきでしょう。
では、そういう状況は誰がつくり、誰が維持しているのか。
直接の実行犯の後ろに入る、あるいは彼らを追いやっているのが、私の税金の一部でなければいいがと強く思います。
なぜアフガンで最近、反日感情が生まれてきているのか、そうしたことをマスコミはもう少し報道してほしいです。
そして、国際貢献や人道支援は、様々なやり方があることも教えてほしいです。


憲法9条を持つ国として、やれること、やるべきことは、もっといろいろとあるはずです。
伊藤さんは、それを教えてくれているように思います。
何もしていない私に、何がしかの責任があることは否定できません。
そんな思いで、伊藤さんの悲報を受け止めています。

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