■節子への挽歌349:節子がまた戻っていきました
節子が戻る日です。
まあ遍在する節子にとっては、あんまり意味があるとも思えませんが、わが家も送り火で節子を送りました。
4時過ぎにちょっと曇ってきたので、少し早いけれどもと思いながら送り火を焚いたのですが、お寺に行く途中、雨が降りそうになって来ました。
きっと節子を送り終わったら、雨がドッと降ってくるね、と娘たちと話しながらお寺に行ったのですが、まさにその通りになりました。
東風に乗って雨が急に降り出したのです。
節子を送るように、です。
まあ、こんなふうに、いろんな自然現象や人との付き合いを、節子につなげて解釈するといくらでも「物語」は創られるものです。
帰宅して、節子の位牌壇を元の形に戻していたら、近所の小野寺さんが来てくれました。
郷里に戻っていたと、節子が好きだった萩の月を持ってきてくれました。
帰宅していた節子には間に合いませんでしたが、ここにいる節子は喜んでいるでしょう。
そんなこんなで、節子の初盆も終わりました。
なんとなく気持ちが寂しいのは、節子が戻ってしまったからでしょうか。
ひとしきり強く降っていた雨が小降りになりました。
また明日から普通の生活が始まります。
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