■三菱UFJ銀行は10年以内になくなるような気がします
三菱UFJ銀行が、モルガン・スタンレーの株式を引き受けるそうです。
とても違和感があるというか、不快感があります。
つい数年前には、国税を投入して倒産を免れた日本の銀行が、その後、膨大な利益を上げたり、その従業員の給与が今なお製造業に比べてかなりの高水準であったりしているのにも大きな違和感がありますが、それ以上に違和感が付きまといます。
なぜいまさらという気がします。
アメリカ資本や日本の金融行政関係者の陰謀を感じます。
この分野には私は素人なので、全くのピントはずれかもしれませんが、日本の金融システムがこれで一段と崩れていくことは間違いないでしょう。
何回か書いてきているように、お金がお金を稼ぐシステムは、あだ花でしかありません。
三菱UFJ銀行も、10年後には残っていないようにさえ思います。
誰かに騙されたに違いありません。
欲の深い人は騙されやすいものです。
全く論理的でない予感ですが。
しかし、会社をなくしても、金融制度を壊しても、それによって利益を上げる人はいるわけです。
郵便局がそうでした。
今回のサブプライムローンを契機にした破綻も、十分に稼いだ人たちが起こしたことだろうと、私には思います。
今度は、壊すことで利益を上げられるからです。
最近の金融業会はそれこそ円天のような詐欺行為と同じ構図です。
暴力団の殺傷事件が犯罪になるのに、国家による殺傷事件は犯罪にならないのと同じ構造が、ここにあります。
金融資本に関係する人たちの稼ぎ方は、まさに暴力的ですが、それに加担しているのが行政と政治家です。
産業再生機構などの仕組みで、どれだけの暴利がむさぼられたことでしょう。
金融破綻になっても、その時には関係者は既に十分の利益を獲得しています。
ホリエモンや村上ファンドを思い出せば、よくわかります。
彼らですら、あの巨利を得たのですから、その裏にいる仕掛け人の利益は半端ではないでしょう。
いささか映画の観すぎではないかと思われそうですが、私はそう考えています。
スポーツ選手やテレビタレントの高収入も、そうしたことと無縁ではないでしょう。
全くお金は恐ろしいです。
お金から自由になりたい理由は、そこにありますが、まだなかなかお金の呪縛の中でいじましく生きている自分が歯がゆくもあります。
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