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2008/09/27

■中山大臣の発言は失言ではなく暴言です

政治の世界のあまりの不誠実さに、しばらくは時評を差し控えようと思っていましたが、あまりのひどさにやはり一言書くことにしました。
中山国土交通相が、暴言を繰り返しています。

新聞によれば、9月27日、地元の宮崎市の自民党県連の会合で、「成田『ごね得』」「日本は単一民族」との発言は謝罪したが、「日教組の強いところは学力が低い」との発言は撤回せず、改めて「日教組は解体する」「日教組をぶっ壊せ」と強調。さらに日教組が民主党の支持団体であることを指摘し、「小沢民主党も解体しなければならない」と民主党を批判した、そうです。
自分の属している組織の解体を口にするのはいいでしょうが、そうでない組織の解体を口にするのは、責任ある大臣としては許されることではないでしょう。
私が解体を口にするのとは全く違います。

彼の意識の中にある「憎しみ」と思考の「暴力性」は、おそらく繋がっているのでしょうが、哀れな人です。
こういう人を育てた教育は、確かに彼が言うように間違いがあったのでしょう。
彼にこそ「道徳」を学ばせてあげたいものです。

早晩、彼は大臣を辞せざるを得ないでしょうが、彼はこうも言っているそうです。
「辞職する考えはないが、(大臣に)しがみつくつもりもない。事態の推移を見守る」。
気になるのは、後半の「大臣の座にしがみつくつもりはない」というくだりです。
中山大臣に限らず、そういう発言をする人はこれまでもいました。
私には、その発想こそ、極めて問題ではないかと思います。
国民から責任と権限を預けられた立場の人が言う言葉ではないはずです。
自分で苦労して勝ち取った私的な立場であれば、そういう発言もいいでしょう。
しかし国民の代表として、いわば国民から雇われて大きな権限を与えられた者としては、「大人の座を投げ出すつもりはない」と言うべきではないでしょうか。
発想の根本が間違っているように思います。
太田前農相は投げ出しましたが、あれは「しがみつかなかった」こととは無縁の話です。
大臣の座は、私物化してはいけません。
それくらいの常識は持ってほしいものです。

解体にしろ、しがみつきにしろ、中山大臣は政治家としての資質ではなく、市民としての資質が欠落しています。
これは失言などでは断じてありません。
マスコミも、暴言と失言の違いくらい、意識してほしいものです。
解体対象にされた日教組と民主党は、まさか聞き過ごすことはないでしょうね。
けじめはきちんとつけないといけません。
組織の信頼性に関係します。

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