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2008/09/07

■人間を信ずるか、機械(科学)を信ずるか

露鵬と白露山の大麻疑惑は専門機関の検査結果でも陽性の判定になりました。
世界的にも権威あるところの判断なので、2力士の大麻疑惑も黒と考えるのが普通かもしれません。
しかし、これは悩ましい問題です。

2力士は、自分は大麻を吸ったことはないと断言しています。
その顔や目からは、私自身は嘘を感じませんでしたが、私の目はこの種のことに関しては全くの節穴ですので、当てにはなりません。
しかし、一般論として、
「本人が否定している事実」と「客観的な検査結果(科学)が肯定している事実」と、どちらを信ずるかといえば、心情的には私は前者を信じたい人間です。
企業不祥事や行政不祥事などで、権力を持つ人が嘘を言うことは少なくありませんが、状況証拠から見て「本人の否定」が明らかにおかしい場合は別ですが、権力などの利害関係がない場合には、まずは本人を信ずるところから考えていきたいものです。
人間の社会は「信ずること」を基礎にして、なりたっていますから、そうでなければ、人間の社会など成り立ちません。

今回の事件は、2力士が嘘をついているかどうかは、もちろん私にはわかりませんが、先ずはその発言を信ずるところからスタートしたいのです。
但し、親方は別です。
親方は先ずは、弟子の言葉を疑うところからスタートすべきです。
それは子育てと同じです。
子どもを信ずることと、子どもの発言を信ずることとは違います。
自分の子どもを盲目的に信ずることは、子どもをだめにすることにつながります。
それはたくさんの事例があります。
自分の子どもにはどうしても肩入れしがちだからです。
自分の子どもを信ずるためには、言葉ではなく、ふだんからしっかりと子どもを見ていなければいけません。
ですから、今回2力士の両親方が、弟子が吸っていないといっているからそれを信ずるなどというのは、まさに子どもをダメにするバカな親と同じです。
そういう文化を相撲の世界にはびこらせた今の相撲界のトップが、問題なのです。
ここでも問題の設定を間違わないようにしなければいけません。

人間を信ずるか、機械(科学)のよる判定を信ずるか。
答は私には明確です。
みなさんはどうでしょうか。
機械(科学)の判定結果などは参考資料でしかありません。
特に生命現象が機械にわかるはずもありません。
ですから私は、人間と機械(科学)とが違った答をだしたら、たぶん多くの場合、人間を信じます。

しかし、ことはそう簡単ではないでしょう。
だから今回の事件は悩ましいのです。
最大の問題は、こうした状況を生み出してしまう協会のあり方です。
そして、こうしたことに巻き込まれる状況に置かれた両力士の不運さに同情します。
あえていえば、相撲界から追放された若ノ鵬も、不運だったと思っています。
悪いのは彼らではないような気がしてなりません。

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