■不正に合格したのか、不正に合格させたのか
先日書いた大分の教員採用不正事件に関連して、動きが全く変わってこないのでしつこいですが、もう一度書きます。
辞表を出さずにがんばっている教員の方を応援したいです。
今日のテレビでも「不正に合格した教員」という表現がされていますが、それは正しい表現なのでしょうか。
私は「不正に合格させた資格審査関係者」と言うべきではないかと思います。
もしそう考えれば、合格した教員は「不正」とは無縁で、胸を張って教員を継続すべきですし、その資格を剥奪する権限など、あるはずもありません。
教育委員会の責任者はすぐに辞表を出すべきですし、その周辺の人たちも辞任すべきでしょう。
文部科学省も無縁ではないはずです。
教育委員会や監督官庁、あるいは採用決定に関わった人たちは、教員を辞めさせるのではなく自らが辞めることを考えるべきです。
問題の設定を間違えると、解決策は当然おかしなものになり、問題は継続します。
福田首相が見事にお手本を示してくれている通りです。
マスコミは、もっと言葉遣いに気をつけてほしいです。
関連していえば、相撲界の大麻検査陽性事件の報道も言葉遣いが全く不誠実です。
最初の報道と今日の報道を読み比べると、そのおかしさがよくわかります。
マスコミの表現一つで、人の人生を一変させることができることを、もっと自覚すべきです。
新聞やテレビが、最近は「おぞましく」感じます。
まあ、疑いをかけられた力士の親方の発言もひどいものですが。
| 固定リンク
「マスコミ時評」カテゴリの記事
- ■You tubeを金儲けの手段にしてほしくありません(2023.01.25)
- ■「宗教2世」?(2022.12.09)
- ■数字が事実を覆い隠す社会(2022.09.11)
- ■国葬に関して思うこと(2022.09.01)
- ■「裏切られた自由」とベリングキャット(2022.08.09)
「教育時評」カテゴリの記事
- ■クイズは楽しいのに入学テストはなぜ楽しくないのか(2022.01.17)
- ■半藤一利さんの最後の著書「戦争というもの」(2021.06.25)
- ■子どもたちはやはり信頼できます(2020.05.10)
- ■「社会的セーフティネットの構築」(岩崎久美子編)をお薦めします(2019.03.29)
- ■カフェサロン「九条俳句訴訟をどう思いますかーこれからの社会教育を考える」報告(2018.06.28)
コメント