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2008/09/26

■茶番劇で構成されている社会

今朝の朝日新聞によれば、琴三喜が、「勝ち越したのであとは優勝を目指すしかない」と発言したそうです。
最近は少し変わってきましたが、力士はなにを質問されても、「ただ一番一番を真剣に闘うだけです」という、退屈な返事がほとんどでした。
昔から、これには大きな違和感がありました。
機械じゃあるまいし、感情や意志はないのかと思ってしまうわけです。
ですから私の力士像は、素直に気持ちを言ってはいけない職業というイメージです。
つまり、力士は「嘘つき」であることを強要されているという気が、ずっとしていました。
それがたぶんさまざまな不祥事の大本だと思っています。

そうした「嘘つき」が、世の中には多すぎます。
嘘が「マナー」になっているのが、政治家や経済人かもしれません。
官僚もそうです。
その結果、何が起こるか。

水俣病が問題になりだした頃、通産省や熊本県や水俣市の役人は嘘を言い続けました。
嘘が嘘を生み、どうしようもなくなり、悲劇が起きました。
そのことはすでに、昭和40年代には明らかにされだしていました。
チッソ関係者も問題ですが、歴史的事実は、通産省や大学教授が加担していたことを明らかにしています。
通産省や加担した大学教授がいればこそ、チッソは暴挙を継続できたのです。
通産省はいくらでもストップできました。
しかし企業関係者以外は、おそらく誰も処罰されなかったように思います。
むしろそれを防止しようとした人がいじめられて、追いやられるほどでした。
その経験は、しかし正されることなく、いまなお繰り返されています。

フィブリノゲン薬害肝炎事件はどうでしょうか。
厚生労働省の役人と大学教授と製薬会社が嘘をついていたことは否定できません。
そのせいで、何人の人が死んだのでしょうか。
年金問題はどうでしょうか。
社会保険庁の組織的取り組みだったことは、いまやあまりにも明確です。
そして最近の事故米事件。
犯人は農水省の役人たち(個人ではありません)であることは、私には明らかに思えます。
まともな感覚を持つ人なら、だれでもわかるはずです。
それをしらばくれる政治家や官僚やマスコミは、嘘をついているだけです。
文部科学省はどうでしょうか。
学校の現状を日教組のせいにする大臣が今なおいますが、日本の教育を壊したのは、文部省です。
もし日教組に問題があるとしたら、それも含めて文部省の責任です。

社会のほとんどの大事件は、例外なく「」権力を持つ中央官庁とそこに寄生している「有識者」が絡んでいます。
個人や企業で起こせる事件は、規模の点ではそう大きいものにはなりえません。
大きな犯罪は、ほとんど例外なく組織犯罪です。
個人で起こせる被害者の数は、せいぜいが100人規模でしょう。
政府が加担すれば、それが100倍以上に拡大します。
マスコミが、それをさらに拡大します。

もちろん政府は最初から犯罪を起こそうとは思っていなかったでしょう。
最初はちょっとした嘘(方便)や手抜きだったかもしれません。
しかし一度やってみると、その味は忘れられません。
そして、政府が持つ絶大な権力が、個人のちょっとした悪意をテコの原理のように増幅させ、しかも見えなくしてしまったのです。
組織の持つレバレッジ効果です。
その文化が、いつのまにか根づいてしまったのです。
嘘をついても罰せられない社会になってしまったのです。
昨日、引退を表明した小泉元首相は、それをほめたてました。

耐震偽装もそうでしたが、みんな嘘をついているのです。
検査をしたといいながら検査もせずに、許可を与えてしまう。
そうした「嘘の文化」が日本を覆ってしまっているのです。
しかも、関係者みんなそれを知っている。
なんともまあ、茶番の国です。
国技の相撲の文化は、それを象徴しているのかもしれません。

麻生内閣の茶番劇には何をかいわんやです。
閣僚全員が嘘つきに見えて仕方がありません。
少しは真実をもってほしいものです。

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