■節子への挽歌384:花は人をつないでいきます
節子の本拠地は、いまもなおわが家と考えていますが、やはりお墓も気になります。
それで毎週、日曜日に娘を誘ってお墓参りに行っています。
行く前に、節子の位牌に向かって、「これからお墓参りに行ってくる」と声をかけて出かけ、戻ったら報告します。
これは論理的ではありませんが、何しろ節子は彼岸に住んでいますので、現世の瑣末な論理など超えているのです。
先週は、節子の出身地の滋賀に行っていましたので、お墓には行けませんでした。
ところが、私に代わって、花かご会の皆さんがお墓参りに行ってくださったのだそうです。
それも花かご会が手入れしている我孫子駅前の花壇で咲いた花を持っていってくれたのです。
節子はとても喜んでいるでしょう。
花かご会の活動は、節子の支えであり誇りでした。
とてもやさしいメンバーに恵まれ、しかも提案者だったこともあり、みんなが節子を立ててくれていたのです。
とてもいい仲間で花かご会に行くと元気が出ると節子はいつも話していました。
そして病気が再発した後も、仕事場に出かけていくこともありました。
もちろん仕事には参加できませんでしたが、みんなに会って、節子はとても楽しそうでした。
花が好きな人は、みんな気持ちのよい、やさしい人です。
先週、私が留守の間に近くの岡村さん家族が庭のランタナの花を献花に来てくださいました。
ランタナは私の大好きな花です。
その前の週には、吉田さんが花を持ってきてくれました。
節子の花好きは、近所のみなさんも知ってくださっています。
花は人をつないでいきます。
節子はそのことをよく知っていました。
旅行中に、見ず知らずの家に、庭の花を見せてくださいととびこんだこともあります。
そこからは花の苗までもらってきました。
節子が元気だったら、その家をまた訪ねていたでしょうが、私一人ではとても行けそうもありません。
花でつながった人たちに、いまも節子はしっかりとつながっているようです。
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