■関さんの森の話し合いが始まっているようです
TBSテレビの噂の東京マガジンで、先週に引き続いて、松戸市の関さんの森が取り上げられました。
幸いなことに、関さん側と行政とが、関さん案をベースに話し合う方向で動いているようです。
しかしどうも気になることがあります。
それは、このテレビ報道を見る限り、明らかに関さん側に正義があるような印象を強く与えられることです。
何も知らずにこの番組を見たら、私は間違いなく松戸市の理不尽さに腹を立てたでしょう。
実際には、関係者から話を聴いて、ある程度実態を知っているおかげで、住民不在にこそ大きな問題があるのではないかと思っていますが、それにもかかわらず、テレビを見ているうちに、私の考えは間違っているのではないかと、いささか不安を感じ出してしまいました。
テレビの影響力に改めて驚いています。
しかもテレビの場合、事件や事象をいわゆる「2値コード」、つまり善悪の単純図式で評価しますから、その影響力は強大です。
編集次第で、善悪のイメージなど、いくらでも作り出せます。
関さんの森の事件は、私は幸いに少しだけ実態を知っていますから、そんな簡単な善悪判断はしませんが、多くの事件や事象に関して、私がいかにテレビや新聞の影響を受けて判断を下しているのかがよくわかります。
カントの言葉に従えば、まだ私も未成年段階なのかもしれません。
間接情報だけで安易に判断を下しては危険であると、改めて認識しました。
まさに世界は今、非情報化革命が進行し、バーチャルな幻想社会に覆われだしています。
関さんの森に関する、これまでの私見は少し見直す必要があるかもしれません。
10月10日に住民の集まりが予定されていますが、講演のため参加できないのが残念です。
いい方向で、主役である住民の議論が始まればいいのですが。
市民の議論よりも、住民の議論が優先されるべきではないかと思っています。
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