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2008/10/09

■節子への挽歌404:節子と一緒に歩いていて出会った人たち

昨日、養老孟司さんの名前が出ましたが、それで思い出したことがあります。

以前、東京駅前の丸ビルが新装された時、そういうことの好きな節子と一緒に、おのぼりさんのように見に行きました。
その時、養老孟司さんとすれちがいました。
節子はすぐに気付きましたが、私は言われて気付きました。
こういうことが時々ありました。
節子は、こういう点では、私よりも観察力というか注意力がありました。
そして時には声をかけてしまうすごさがありました。

箱根に2人で行った時に、箱根園でバスを待っていたら、日産自動車のゴーン社長が家族と一緒にいました。
節子は突然、声をかけて夫と一緒に写真を撮らせてくれと伝えたのです。
そして私を手招きして、ゴーンさんと並ばせて写真を撮りました。
私はいささか気が引けたこともあり、ゴーンさんにお礼を言う余裕もありませんでした。
もっとも節子はカメラ操作が不得手だったのと、その時のカメラの調子がよくなかったので、うまく撮れていませんでした。

鎌倉の建長寺では永六輔さんに会いました。たくさんの人たちがいたので、その時は声をかけませんでしたが、節子は永さんのラジオ番組のファンでしたので声をかけたかったかもしれません。
湯島天神では東ちづるさんの撮影の現場に出会いました。
撮影中ですのでもちろん声をかけようもありませんでしたが、東さんも節子の好きな人でした。
不思議なのですが、自分が好きな人には出会うものなのでしょうか。

私は、東京で歩いていて、友人知人にぱったり会うことは時々あります。
しかし有名人には滅多に会いません。
興味が無いからかもしれません。
しかし節子と歩いていると、時々、有名人に会うことがありました。
節子は不思議な人でした。
単に有名人が好きなミーハーだったのかもしれませんが。

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