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2008/10/15

■株価乱高下と公的資金投入

これは全くの幻想です。
世界中の株価下落の中で、金融安定化のために世界各国は膨大な公的資金を投入しました。
そして見事に株価は反発しました。
まだ安定したとは誰も言っていませんが、そこから見えてくるものが私にはとても気になります。
そして、その先例が日本の不良債権問題解決のために日本が行った公的資金投入だったと誇らしげに麻生さんが語っているのを見ると、過剰な幻想さえ抱いてしまいます。
私が見てしまった幻想とはこうです。

金融資本が先進国の公的資金を奪取するために、サブプライム構想などを活用して金融不安を引き起こし、金融システム不安を材料に各国を恐喝して、国民の税金を収奪した。
そのついでに世界の大企業にゆらぎを与え、支配しやすいようにさらなる巨大化に向けての統合圧力をかけた。
こうしたことのシミュレーションのために、日本でのバブルとバブル崩壊を作為し、公的資金投入の前例をつくっておいた。

たぶんめちゃめちゃな幻想なのでしょうが、私はリアリティを感じています。
株価の乱高下やバブルの崩壊は、金融資本の内部的な権力闘争でしかないと思っているのですが、金融資本全体にとっては、その支配領域を拡大するという大きなメリットがあるはずです。
ポーカーゲームのチップは、私たちが払っているのです。

金融資本によるグローバリゼーションが、世界各国のセーフティネットを壊し、社会の多様化を失わせていることは明らかですが、セーフティネットの崩壊は金融市場の拡大につながりますし、文化の画一化は金融支配をやりやすくするわけです。
日本の共済文化の危機は、こうしたことの余波によるものでしょうし、金銭的セーフティネット期待の高まりは金融資本の思う壺なのだろうと思います。

それにしても、これだけあざやかに私たちの大切な公的資金が盗まれる現実を、止めようもなく、むしろホッとしている人が多いことに驚きを感じます。

やはりお金からの距離をさらに広げていかねばいけません。
首都圏での生活には、もう限界があるのかもしれません。
これからは過疎地の時代かもしれない、などともう一つの幻想を見たくなります。

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