■バナナが高くなりました
私はこの数年、バナナが好きになっています。
小腹がすいた夜などに食べるために、いつもバナナは欠かさないようにしていました。
ところがある日、バナナダイエットが話題になったために、お店からバナナがなくなりました。
今はお店に戻ってきましたが、価格が倍になってしまいました。
今まで100円で購入していたものを200円で購入するのは、私にもちょっと抵抗があって、1週間ほどバナナはやめていましたが、久しぶりに昨日、買ってきました。
安価で栄養的にも優れもので、消化もよいバナナを、毎日食べているお年よりも少なくないでしょうが、そうした人たちにとっては迷惑な話です。
テレビやブログが契機になってあるブームが起こり、店頭から商品がなくなることは時々ありますが、それで価格帯が変わってしまうこともあります。
物価を上げている要因はいろいろとありますが、どうも商品そのものに原因があることよりも、投機やブームなどに起因することが多いようです。
実体経済ではなく情報が原因と言うことになります。
その最たるものが株価です。
本来、株価は実体としての企業価値によって決まっていたのでしょうが、昨今の株価は必ずしもそうではないようです。
情報が株価を決めています。
それは実体価値の数倍の価格になってしまっているからでしょう。
まさにそこにこそ、現在の経済システムの欠陥があるのだろうと思います。
そうした実体のない企業価値をベースに言動している経営学者や経済学者の責任は問われるべきだろうと思います。
企業価値は実態に即して、社会的な視点から考えなければいけません。
私が昨今の経営学者を信じない理由がそこにあります。
バナナの価格と株価とは結局同じ市場価格ですが、市場価格などというのは幻想でしかないわけです。
バナナ価格が上がって誰が得をするのでしょうか。
実際に汗をかいて生産した人たちにまわっていくのであれば、バナナ価格が高くなることは私には納得できます。
しかしたぶんそうはならないでしょう。
それに間もなくバナナはまた100円に戻るでしょう。
価格が乱高下して得をする人たちはいったい誰なのか。
たぶん汗をかいている人ではないでしょうね。
株価が乱高下して得をする人は誰なのか、それを明らかにしなければ、経済は安定しないように思います。
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