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2008/11/29

■節子への挽歌455:節子のパソコンが壊れたようです

節子
久しぶりに節子のパソコンを開いてみました。
ところがどうもうまく動きません。
どうやらキーボードが壊れてしまったようです。

このパソコンには節子が受発信したメールが入っています。
メール以外は家庭用のパソコンに移したのですが、メール関係のデータの移し方がわかりません。
節子のメールなので、私にはアクセス権はないのですが、捨てられずにいます。

節子がパソコンに向かっていた姿を思い出します。
節子は基本的に、手書きの手紙派でしたが、メールも少しずつ増やしていました。
小学校の同級生が時折送ってくれる、故郷情報も楽しみにしていました。
節子はキーボード操作が得意ではなかったので、メールも結構時間がかかりました。
私は、思いついたままをそのまま冗長に書いて、読み直しもせずに発信してしまうタイプでしたが、節子は必ず読み返してから発信していました。
そういうことに関しては、几帳面さでした。
節子に言わせると、それが常識なのかもしれませんが。

節子がパソコンを覚えだした頃、私たちはよく喧嘩しました。
いくら教えても覚えが悪かったからです。
最後には、私には質問しなくなりました。
私はあまりいい先生ではなかったのです。
子どもたちからもよく言われますが、私は「教え方」が下手なのです。
パソコンに関しては、あんまりいい思い出はありません。

節子のパソコンには、日記も入っています。
キーボードの練習だといって、日記を書き出しました。
私のパソコンにファイルを移しましたが、読む気にはなれません。
いつか読める時が来るかもしれませんし、最後まで読めないかもしれません。
でも捨てる気にはなれません。
不思議なのですが、節子のものは、何一つ捨てたくないくせに、何一つ見たくも読みたくもないのです。
まだ節子の写真アルバムは開けずにいます。

ところで、メールの記録を他のパソコンに移管する方法をご存知の方がいたら教えてください。

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