■節子への挽歌434:筑紫哲也さんの訃報
筑紫哲也さんの訃報をネットのニュースで知りました。
肺がんでした。
テレビで肺がんであることを自分で告白したことを、翌日のテレビで、節子と一緒にみたのを覚えています。
闘病中に、そういうニュースに出会うと、とても複雑な気持ちになります。
有名人が「がんになった」という話は、不謹慎ですが、少し安堵感を得られます。
「私だけではない」と思えることは、元気を与えてくれるのです。
そして一緒にがんばろうと思えるのです。
でもがんで亡くなった話はもちろんですが、闘病の様子を報道している番組は、見たくありませんでした。
節子は絶対と言っていいほど、見ませんでした。
見られなかったのでしょう。
私たちも、闘病中の節子には、誰の訃報であろうと、知らせませんでした。
私自身も、訃報には一切、耳を傾けませんでした。
耳に入ってきても、受け入れられないのです。
ですから、友人の伴侶の葬儀にも行けませんでした。
実に身勝手なのですが、そういう気持ちになってしまっていました。
節子は筑紫さんが好きでした。
ですから、筑紫さんの訃報は、私にもとてもショックです。
なんだかとても悲しいです。
がんで亡くなることの不条理さがやりきれないほどに悲しいです。
何か書かずにいられなくなってしまいましたので、書かせてもらいました。
筑紫哲也さんのご冥福を心からお祈りします。
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