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2008/11/11

■国民総無駄遣い運動

帝国データバンクの調査によると、10月の企業倒産件数(負債総額1000万円以上)は前年同月比13・7%増の1231件だったそうです。
他にもさまざまな景気悪化のデータが発表されました。
私の会社は万年倒産寸前状況ですので、特に景気悪化の実感がないのですが、この数字はやはり気になる数字です。
倒産の後ろにはたくさんの人の生活がかかっているからです。

今回話題の国民給付金の議論で、高額所得者の基準が1000万円か1500万円かの議論がありますが、私の実感には全く合いません。
私の感覚では500万円くらいが給付金を支給される上限かなと言う感じですが、どうも世間的な常識から外れてしまっているようです。
なんで年収500万円以上の人に、お金を配布するのか、理解に苦しみます。

もし景気浮上策を狙うのであれば、所得制限などせずにみんなに配った方がいいという議論があります。
「棚からぼた餅」的収入は、すぐに出て行ってしまうといわれるように、給付金の多くは消費に向くかもしれません。
しかし、それは「浪費」の勧めのようにも思います。

議論をはしょってしまいますが、そう考えていくと、つまり、今回の国民給付金は、税金をみんなで無駄遣いして景気を浮上させようというプロジェクトだとも考えられます。
まあ、公務員も無駄遣いしているのだから、みんなもそうしようということなのでしょうか。
国民総無駄遣い運動です。
これは、まさに現在の経済システムを象徴していることかもしれません。

企業倒産が多いという現実は、それで変わっていくのでしょうか。
真面目に社会のことを考えている人はいるのでしょうか。
不思議な時代です。

さて、給付金をもらったらどうしましょうか。
無駄遣いの習慣がないので、悩んでしまいますね。

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