■節子への挽歌431:新しい出会い
節子
このブログのおかげで、また新しい出会いがありました。
私とほぼ同世代の、大学教授のTYさんです。
有機化学を専門とされている理学博士ですが、つい先日、「コモンズ応援団」というタイトルで、メールを下さったのです。
そのメールから、もしかしたらと思っていたことがありました。
昨日、メールがありました。
そして湯島のオフィスに来てくれました。
初対面でしたが、お互いに旧知のように心を開いて話ができました。
どうしてでしょうか。
実はTYさんは3年近く前に、元気だった奥さんを突然に見送ったそうです。
肺がんだったそうで、発見から半年だったといいます。
この挽歌も読んでくださり、訪ねてきてくれたのです。
訪問の主旨はあくまでもCWSコモンズの主旨に共感してくれたからですが、TYさんの事情を聞かせてもらう前から、不思議な心安さがありました。
私だけではありません。
TYさんも後からこんなメールをくれました。
佐藤さんに長年の友人のような親しみと安心感を感じました。TYさんは小金井市の貫井北町にお住まいです。
奥様の節子様が橋渡しをしたのかもしれません。
懐かしい小金井の地にご招待しますのでお出でください。
「小金井市貫井北町」。
節子と私が最初に東京で生活を始めた場所なのです。
懐かしいところです。
TYさんは伴侶を見送った後、同じ立場の人が書いた本や追悼集をたくさん読んだそうです。
自分だけではなく、みんなも同じなのだと思うことで少し気が鎮まったといいます。
私は、この挽歌を書くことで、気を鎮めています。
スタイルは違いますが、同じことなのでしょう。
そして私たちは会えたわけです。
お互いに同じ体験をしているだけに、相手に自分を感ずるような気もしました。
ですからきっと初対面なのに心安さがあったのかもしれません。
帰宅後、節子に報告しました。
節子のおかげで、いろんな人とのつながりが広がっています。
寂しがっている私を気遣って、節子が配慮してくれているからかもしれませんね。
ありがとう、節子。
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