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2008/12/01

■節子への挽歌457:節子が育てた家族のルール

わが家の文化の話を時々書いていますが、こんなルールもあります。
今もなお守られているルールです。

誰かが外出する時、節子は必ず玄関まで見送りました。
私の場合は、時に玄関先まで見送ってくれました。
その文化を私は今もしっかりと守っています。
私が在宅で娘たちが先に外出する時には、それがたとえ近所のお店への買物であろうと、必ず私は玄関まで出て見送るようにしています。
節子の代役をつとめているだけなのですが。
私が外出する時には、むすめたちに「玄関まで見送るのが節子が残した文化だから」と、無理やり玄関まで見送ってもらうようにしています。
まあ、これは必ずとはいえないのですが。

誰かが帰宅するとみんなリビングに集まるのも節子が育てたわが家の文化です。
これはいまでもほぼ確実に守られています。
節子がいる時は、節子が中心になって話も弾みましたが、いまはなかなかそうならないのがちょっとさびしいですが、でもみんな顔を合わせます。

こうした家族のルールが、わが家にはいくつかあります。
そのほとんどは節子が育ててくれた文化です。
まさか私を置いて、自分が先に逝ってしまうことなど、節子は予想だにしていなかったでしょうが、その文化のおかげで、私はいまなお娘たちに支えられているわけです。

そんなわけで、外出する時にはいつも節子を思い出します。
節子は最高の伴侶でした。
感謝しています。

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