■節子への挽歌461:シンクロニシティと海士町
節子
最近よくシンクロニシティを体験します。
3年前に自宅を火災で失った友人の話を娘としていたら、その友人から突然の電話で、やっと問題が解決し、建て直すので地鎮祭に来ないかといわれました。
先日大阪に行った時に会おうかと思いながらも連絡しなかった友人から、帰宅した翌日、なぜかラフランスが届きました。彼から贈ってもらう理由はないはずなのですが。
こうした、私の心のうちが伝わっているようなことが時々集中的に起こるのです。
最近またそういう状況が続いています。
驚異的なのは隠岐の海士町の話です。
どうも海士町から呼び寄せられているのです。
ホームページの方に書きましたが、細胞を生かしたまま生体を氷結させる技術を、私が住んでいる我孫子にあるアビーという企業が開発しました。
ある研究会でそれが話題になり、その研究所に取材に行きました。
自宅の近くだったので、私も同行しました。
その技術を活用してまちおこしをしているところがあると聞きました。
島根県隠岐の海士町だそうです。
その話を聞くまで、私は海士町の名前も知りませんでした。
その数日後、友人から海士町に転居するというメールが届きました。
学校と地域の融合教育研究会を立ち上げた宮崎さんです。
驚きました。
先週、大阪に行って住友生命社会福祉事業団に寄りました。
昨年から地域医療貢献奨励賞というのをスタートさせたそうです。
その第1回受賞の一人が、海士町の榊原医師でした。
こう続けて海士町関係の話が出てくると奇妙な気分になります。
そんな話を友人の宮部さんに話したら、海士町の人に先日会ってお茶を購入したというのです。
NPOだんだんさくらの家の「福来茶」です。
これはきっと海士町が私を呼んでいるに違いありません。
研究会の調査も兼ねて、海士町に行くことにしました。
実は15年ほど前の話ですが、花巻から呼ばれたことがあります。
今回と同じように、花巻の関する話が次々に飛び込んできました。
かなり不思議な話も含めてです。
もしかしたら私の前世の秘密が解き明かされるような話までありました。
しかも突然、花巻と縁もゆかりもないはずの友人が花巻に転居すると長電話をかけてきました。
その時もとても不思議な気持ちになりましたが、前世への関心はなかったため、花巻に行きませんでした。
いまはそれを少し悔いています。
その時、花巻に入っていれば、人生が変わっていたかもしれません。
節子との別れも避けられたかもしれないのです。
ユングは、さまざまな出来事の生起は因果律によってだけ起こるわけではないと考えました。
そうした「非因果的連関の原理」をシンクロニシティと名づけました。
日本語では「共時性」とか「意味ある偶然」などと訳されます。
必然的な偶然という言い方もあります。
集合的無意識の世界を想定したユングにとっては、すべてはつながっているのです。
物事の生起に関しては、因果律やシンクロニシティの他にも、縁起という捉え方もありますが、ボームのホログラフィモデルを使えば、それらは繋がってくるようにも思います。
明在系の世界の背後に、時空間のない暗在系の世界があると考えれば、偶然とか必然とかはもちろん、そもそも物事の生起さえもが意味を失います。
彼岸と此岸とを揺れ動いている最近の私にとっては、こうしたことが違和感なく腑に落ちてくるようになりました。
時には、節子の配慮かと思うことさえあります。
花巻の失敗は繰り返さないように、今回は海士町に行こうと思っています。
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コメント
佐藤さん
下記サイト興味深いですよ。
このコメントは特にアップする必要はないと思います。 シンクロニシティに興味を抱いたので、ささっとネット検索しただけですので。が さっと読んでみると 内容 真実かも。
と思ったりします ご参考まで
宮内
http://coaching.livedoor.biz/archives/18847943.html
投稿: 宮内 俊郎 | 2008/12/05 19:15
宮内さん
ありがとうございます。
アップしてしまいました。
シンクロニシティを意識すると人生は楽しくなるというのが私の経験です。
気づきの感性が高まるような気がします。
投稿: 佐藤修 | 2008/12/05 21:01
佐藤様
UPされるかも知れないことを薄々想定していたので大丈夫ですよ。
これも集合的無意識でしょうか(笑)
海士町に行かれたら、ぜひお話し聞かせてください。
その地で ああなるほど と思うことがあるかもしれませんし
あるいは滞在中にはないかもしれませんが 後から意義が深まるかも知れませんしね。
私は数年前から 音 に敏感になり(聴覚が発達したわけではなく、心の問題です)
それと同時に 見えないものに対する興味がとても強くなりました。
縁 相性 以心伝心 気配 などなどです。
先日、バリ島のウブドウに行った際、たまたま街角で、日本人の方ですが、ばったりと会い、(このタイミングしかないというタイミングで。5秒ずれていたら、逢わなかったでしょう)限りなく自然に会話が始まりました。
で、いっしょに「たんぼカフェ」(正式名はトロピカルカフェという店でしたが)で話しました。
その方は、ヨガに傾注していて、バリに,指導者の国際ライセンスをとりに来たようなことをおっしゃっていました。これも集合的無意識にますます敏感になっていたから、引き寄せた縁だと考えています。今後、
ヨガの世界をいろいろと教えてもらおうと思っています。
僕はよく 生と死の違いとは なんだろう? と考えます。
この世で仕事や生活をしていても、よく夢想・妄想をします。
そうしている時間は、どっちの世界にいるのかわかりません。
意識がはっきりしている時間は、現世での楽園を常に探しています。
現時点でのその(楽園あるいは天国)答えは見つかっています。(読者の皆さんは、まだ見つかっていません と書くとお思いになりましたか? 期待はずしてスミマセン(笑))
それは 笑顔 です。 心の底からの笑顔なら、最高です。
スターバックスの店員さんは素敵な笑顔の方が多いです。
また、旅先でふとすれ違い際に素敵な笑顔をされる白人の方も多いですね。
皆さん ぜひ ホスピタリティあふれる笑顔、無邪気な笑顔を増やしましょう。
佐藤さん 不謹慎かも知れませんが、 わたくし これら形のないものに
とっても興味がいっているのは、もしかして ゆるやかに、死への準備を無意識にしているのかな? と思ったりもします。
もちろん 生を めいいっぱい謳歌しようという気持ちにゆるぎはないのですが。
((気持は)ギタリスト)より
投稿: 宮内 俊郎 | 2008/12/06 14:32
宮内さん
ありがとうございます。
>この世で仕事や生活をしていても、よく夢想・妄想をします。
そうしている時間は、どっちの世界にいるのかわかりません。
もしかしたら、宮内さんはもう向こうにいっているのかもしれませんね。
そういえば、こないだあった時、宮内さんに影がなかったような気がしてきました。
宮内さん、影、ありますか?
すみません。
これまた不謹慎な冗談で。
海士町へは3時間船に乗らないといけないのですが、
凄い船酔いを覚悟しておけといわれました。
気弱な私としては躊躇しだしています。
それに欠航も多いのだそうです。
どうなりますことやら。
投稿: 佐藤修 | 2008/12/06 21:28
随分と昔の記事にコメントをお送りすることになってしまいますが、この記事を読ませていただいたのが今日だったもので・・・・。
先だってニュースや本などの情報で、自分には新しく強く心に残ったキーワードが、数日後に実際の会話で話題にのるということ、実に多く経験しています。シンクロニシティというのですね。
子どもの頃は、話題にのれてラッキーくらいにしか思っていませんでしたが、大人になって、私がそのキーワードを知っていることで会話がはずみ(たまたま帰省列車の隣の席に座り合わせた方だったり、少し目上の方とあらたまった席での会話だったり、結構重要な接待だったり)、別れ際に「今日は、楽しく過ごせました。」と感謝されることを何度も経験すると、人と繋がる良い縁を持って生まれてこれたのかなぁと、今在ることに感謝の念が湧いてきます。
ということを思い出させていただき、ありがとうございました。
投稿: 榎本 | 2010/10/13 13:31
榎本さん
ありがとうございます。
シンクロニシティは、意識すると頻繁に起こっていることに気づきます。
昨日、私の知人同士を引き合わせたのですが、
話しているとじつはいろんなところで接点がある人同士でした。
そういうことを経験していると、世界は本当につながっているのだなあと思います。
いつか榎本さんにもあう機会があるかもしれませんね。
投稿: 佐藤修 | 2010/10/14 08:45