« ■「やさしさ」と「つめたさ」 | トップページ | ■節子への挽歌486:元気で年を越せそうです »

2008/12/31

■今年は真実が見え出した年だったような気がします

快晴の穏やかな日が続いています。
気温は低いですが、太陽の光を浴びているとあたたかさに包まれて、幸せな気分になります。

今年は暗いニュースが多かったように思います。
大晦日の今日も、火事や殺人など、聞きたくないニュースばかりです。
その一方で、テレビは相変わらずタレントたちの無意味な番組ばかりです。
仕事もなく、住むところさえない人が増えているなかで、そうしたアンバランスさが気になります。
そういえば、先日テレビを見ていたら、南極点を踏破するツアーに向かう人たちが報道されていました。
なんと一人600万円以上かかるのだそうです。
夫婦で参加する人たちも何組かいましたが、住まいを追い出される人がいる一方で、こうした人たちもいるわけです。

今年は腹立たしいことの多い年でした。
政治と経済には大きく失望しました。
いずれにおいても、リーダーに哲学や信念が感じられないのです。
私にとっての唯一の救いは、ようやく小泉元首相のやったことが問われだしたことです。
私にとって、彼は犯罪者以外の何者でもなく、日本の文化と社会の破壊者です。
そういう犯罪者がぬくぬくと社会で活動していることを思うだけで、内心穏やかではありません。
彼のために一体何人かの人が路頭に迷ったことか。
何人の人が生命を絶ったことか。

日本の企業文化や経営哲学を壊し続けてきた財界のリーダーの真実も見え出しました。
経営とは人間の真実を基本において、価値を高める行為です。
決して金儲けのことではありません。
日本の先人たちが営々と築き上げてきた経営の文化を、目先の金儲けのために壊してきた経済の問題点が見え出してきたことは、せめてもの救いです。

21年前に会社を辞めた時に私のキーワードは「真心と愛」でした。
その原点に、もう一度戻れそうな気がしています。

それにしても、太陽の光の力には感動します。
陽だまりのあたたかさとやさしさは、大きな勇気を与えてくれます。
太陽はただ輝いているだけです。
みんなが素直に自然に生きることができれば、こんな事件ばかり起きる社会にはならなかったでしょう。

今年は、歴史の分岐点だったのかもしれません。
たくさんのことがありましたが、真実が見え出した年だったような気がしています。
1年間、勝手な時評を書いてきましたが、来年はもっと肯定的に時代を受け止められるようにしたいと思っています。
私自身のために。
今年は、私自身の卑しさにも気づかされた年でもあります。
人を批判することは、常に自らを批判の対象におくことでもあるのです。

読んでくださった方に深く感謝しています。

|

« ■「やさしさ」と「つめたさ」 | トップページ | ■節子への挽歌486:元気で年を越せそうです »

経済時評」カテゴリの記事

政治時評」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■今年は真実が見え出した年だったような気がします:

« ■「やさしさ」と「つめたさ」 | トップページ | ■節子への挽歌486:元気で年を越せそうです »