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2008/12/16

■節子への挽歌471:「声がとても元気なのでうれしい」

節子
九州の蔵田さんが、電子レンジで焼き芋ができる「小国紅さつまいも」を送ってきてくれました。
一つずつプラスチック包装されていて、それをレンジすると焼き芋になるのです。
いかにも蔵田さんらしいと思って電話をしたら、阿蘇の小国町で見つけた「あそび心」を送らせてもらった、というのです。
蔵田さんは人を喜ばすのが大好きな人ですから、その気持ちはよくわかります。
節子さんにも食べてもらってくださいね、といわれました。
節子が元気だったらとても喜ぶでしょう。
蔵田さんは、ともかく元気にならないとダメだよと、いつもメッセージをくれるのです。
この「さつまいもセット」も、私を楽しい気分にさせるために探してくれたのです。
うれしい話です。
蔵田さんとは、昔、仕事関係でお付き合いさせてもらったのですが、仕事が終わった後も、こうして心遣いしてくれることがうれしくてなりません。
節子も、蔵田さんの明るさが大好きでしたが、お互いに夫婦一緒にお会いする機会がなかったのが、本当に残念です。
「声がとても元気なのでうれしい」と、最後に言ってくれました。

福岡の加野さんからは唐津の干物が届きました。
電話させてもらうと、とてもお元気そうな声が返ってきました。
加野さんはもう80代なのですが、とてもお元気です。
私たちと交流のあった娘さんのことを忘れないでいてほしいと、毎年、干物を送ってくださるのです。
娘さんを見送らなければいけなかった加野さんの辛さはどれほどのものだったでしょうか。
私がそれを知ったのは、節子を見送った後のことです。
愛する人と別れる辛さは、体験してみないとわかりません。
娘さんを亡くされた加野さんは、私の辛さがわかっていたので、その後、何かと気遣ってくれるのです。
加野さんも、最後に「声がとても元気なのでうれしい」と言いました。
期せずにして、お2人から同じことを言われたのです。

実は私も、お2人の声がとても元気に感じました。
元気になると、ほかの人の元気も伝わってきます。
私も最近、みんなの元気を感じられるようになってきたようです。

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