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2009/01/02

■節子への挽歌488:「あなたが傍にいても私はあなたが恋しい」

節子
今日は、「すべてを捨てて去る」(法頂)で紹介されている、韓国のリユー・シフアの詩の引用です。

水の中には
水だけがあるのではない
空には
その空だけがあるのではない
そして私の中には
私だけがいるのではない
私の中にいる方よ
私の中で私を揺り動かす方よ
水のように空のように私の深奥を流れ
密やかな私の夢と出会う方よ
あなたが傍にいても
私はあなたが恋しい
この詩を紹介している法頂は、こう書いています
。「あなたが傍にいてもあなたが恋しい」ほどの恋しい存在を胸に抱いてひたむきに生きる人は、生きる意味を掘り起こしながら花のように美しい生を享受できるだろう。
あなたが傍にいてもひたすら恋しいあなたを、君は胸に抱いているか?
そのような「あなた」を胸に抱いている人は人生に祝福を受けている。
私の人生は祝福されている。
恋しい節子は、私の中にいる。
そんな気もしないではありません。

今日は娘たちも外出したため、一人でゆっくりと節子のことを思いながら過ごしています。
節子が一緒だと思っていても、
実際に一人になると、やはり無性に節子が恋しく、悲しさが突き上げてきます。
なぜ節子が元気だった時に、こうしたゆっくりした時間を持たなかったのか。
節子が病気になってからは、どうだったろうか。
いろいろな思いが去来します。
夫婦という関係は本当に不思議です。
その不思議さを語り合う相手がいないのが、またさびしさを募らせます。

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