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2009/01/20

■節子への挽歌506:死にまつわる3つのプロジェクト

17日に私が関わっているコムケア活動の新年交流会を開催しました。
各地でさまざまな活動に取り組んでいる人たちが集まってくれました。
節子の賛成もあって、私は本業の仕事をやめて、このコムケア活動にのめりこんだのですが、そのおかげで、私たちの人生は大きく変化してしまいました。
しかし、節子がいなくなった今、この仲間に大きく支えられているのです。

そこで「死」にまつわる話題がいくつか出ました。
挽歌504にも書きましたが、今年はどうも死に関するプロジェクトに引き寄せられています。

ひとつは、孤独死です。
今でも阪神大震災の被災者の方の中には仮設住宅倉逸されている方もあり、そこでの孤独死は少なくないのです。
その防止に取り組まれているのが松本さんが参加してくれたのですが、何とかして松本さんの構想を拡げていきたいと思っています。
もう一つは、新しい葬送文化に向けての活動です。
寿衣を縫う会の代表の嶋本さんがやはり参加してくれました。
嶋本さんは昨年、友人の葬儀に関わった体験から、もっと心を込めた葬儀を実現したいと思い立ったのです。
それで相談を受けたのですが、私も節子の時の体験から嶋本さんの問題意識に共感しました。
しかし、どうせなら「葬儀」ではなく、「葬送文化」を考えたいと思ったわけです。

サラリと書いていますが、実際にそうした議論をするのはかなりつらい話です。
写真などは、実は目を覆いたくなるほどです。
その辛さを気取られないようにしようとがんばったのですが、一度だけ、少し感情を出してしまいました。
まだまだ簡単には「死」を考えられない自分に気づかされました。

もう一つは「自殺」問題です。
東尋坊の茂さん から、ある構想に関して応援して欲しいと頼まれているのです。
茂さんからの頼みは断れません。
節子も会っていますし。

そんなわけで、今年は「死に関係するプロジェクト」に取り組むことになりそうですが、果たして大丈夫でしょうか。
いささかの心配はあるのですが、いずれも自分から呼び寄せたプロジェクトではなく、先鋒からやってきたプロジェクトです。
それに、これを乗り切れたならば、節子に近づけるかもしれないという思いもあるのです。

しかし、この記事を書いただけでも少し胸がドキドキしています。
気が小さいというか、だらしないというか、節子に笑われないようにしないといけません。
節子は、その先にいるのですから。

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