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2009/01/05

■イスラエルのガザ空爆とバレンボイムのコンサート

今年の元日に行われた、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで、世界的なユダヤ人指揮者ダニエル・バレンボイムは、いつものように、指揮台から中東和平実現を呼び掛けました。
コンサート直前の大晦日にも、ガザ情勢について懸念を表明し、イスラエル、パレスチナ双方の共存を訴えました。
しかし、その願いもむなしく、空爆どころか、ついにイスラエルはガザへの地上軍侵攻を開始しました。
パレスチナにおける「報復の連鎖」は止まることがありません。

以前、バレンボイムについて教えてくれたエジプトの中野さんから手紙が来ました。

バレンボイム指揮による「WEST & EAST DIVAN オーケストラ」の演奏会が1月12日にカイロオペラハウスにて行われるという朗報を喜んでいたところ、公演が危ぶまれる事態に直面しています。まさに、2006年度演奏会直前にイスラエルのレバノン空爆により中止に追い込まれた二の舞になろうとしています。

バレンボイムの活動のDVDを見た時には涙がこみ上げました。
攻撃の爆音と音楽。
バレンボイムのコンサートを両国の指導者たちが一緒に聴くことができたら、爆音よりも音楽が自らの人生を豊かにし、誇りあるものにすることに気づくはずですが、彼らはコンサートに行く時間もないほど忙しいのかもしれません。
忙しさは自らの人生だけではなく、世界をも滅ぼす力をもっています。

しかし、もしかしたら、両国の権力者のみならず、私たちもまた、同じような生き方に向かっているのかもしれない、と中野さんの手紙を読んで、考えさせられました。
明日また、バレンボイムのラマラコンサートのDVDを観ようと思います。
時に、自らの生き方を問い直すことも大切です。

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» アメリカという傀儡国家 [マスコミに載らない海外記事]
ポール・クレイグ・ロバーツ 2009年1月5日、 Information Cle [続きを読む]

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