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2009/02/10

■良識と非常識

「良識とは、受け身に立たされた側が口にする言葉であり、行動の主導権を握った側は、常に非常識的に行動するものである」
これは、16世紀のベネチアの一外交官の言葉だそうです。
先週読んだ塩野七生さんの「ローマ亡き後の地中海世界」に出てきます。
塩野さんの作品は、いつも現代を考えるヒントに溢れています。
いくつか印象に残った言葉がありますが、この言葉には思わず笑えてしまいました。

麻生首相はまさに非常識な言動を続けていますが、野党はもちろん、閣僚も与党も、そして国民までもが、彼の良識を疑いだしています。
私もその一人でしたが、ちょうど最近、麻生首相の言動に少しばかり共感を持ち出したところなのです。
まさに、良識と常識を考えていたところなので、この言葉に出会った時には、あまりのタイミングの良さに笑ってしまったわけです。

今となっての郵政民営化反対発言は、野党は良識がないといいますが、麻生首相にとってはそんなことはどうでもいいのでしょうね。
そういえば、細川元首相も「良識」がありませんでした。
いえ、最近の首相はみんな良識もなく、非常識な言動を繰り返していました。
それに対して、周辺の人たちは、良識を口にしながら、やはり結局は非常識な言動を繰り返しているようにも思われます。

かんぽの宿をめぐる鳩山総務相の発言は良識的でしょうか。
日本郵政の西川社長にとっては、非常識な発言でしょうが、私から見れば、西川社長の発言は犯罪的に感じられます。
何かを隠そうとする人に善人はいないというのが、私の単純な評価基準なのです。
鳩山総務相の発言は良識的ではないかもしれませんが、素直な感情が伝わってきます。
麻生首相と同じ感じがします。
隠そうという姿勢が見えません。

麻生首相が郵政民営化反対発言をしたのに対して、民主党は良識対応すべきではありません。
大いに歓迎すべきです。
自らのやったことを反省したのですから、そこは大目に見てやり、やっと気づいたのか、やっと本音で話せるようになったのか、麻生君も成長したねとほめてやればいいだけの話です。
それができない野党側は、やはり「良識」レベルで発想している「受け身」の立場に甘んじているのでしょうね。
それでは主導権はとれません。

郵政民営化に反対したのに、その後変節して復党した人たちは、良識的だったのでしょうか、あるいは非常識だったのでしょうか。
人事院総裁の谷さんはどうでしょうか。

良識など気にせずに、非常識に行動する麻生首相。
麻生首相は時代状況と自らの地位の意味を勘違いしているように思います。
時代錯誤な人は、やはり見ていて面白いです。
彼をお笑い芸人と考えると実に納得できます。
ギャラが高すぎるのが不満ですが。
また今日も不謹慎なことを書いてしまいました。

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