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2009/02/14

■節子への挽歌531:私たちは「他愛のない」ことにあたたかくつつまれています

節子
昨夜は春一番の強風が吹いていました。
うるさくて眠れないほどでした。
昨日咲いた河津桜は花を落としたかもしれないと心配しましたが、今朝もしっかりと咲いていました。
今日は初夏のような暖かさでしたが、気がついたらたくさんのつぼみが開花していました。この調子だと来週は満開です。

庭の花も次々と咲き出しました。
今日はディモルフォセカが咲きました。
これも例年より1か月くらい早いようです。
自然は本当に正直です。

春のような1日でしたが、今日は自宅でパソコンに向かっていました。
久しぶりに原稿を書いています。
久しぶりのせいか、なかなか進みません。
テーマは「事業創造への新しい発想」です。久しぶりに企業関係の文章を書きたくなったので、引き受けたのです。
2日で書き上げられると思っていたのに、今日、1日かけてやっと1/3しか書けませんでした。
それもどうも満足できる内容ではありません。
節子がいた頃は、途中で節子に読んで聞かせるとコメントをくれました。
「わかりやすい」とか「くどい」とか、そんな程度のコメントで、内容に関するコメントはあまりなかったのですが、節子に聞いてもらえると何だか安心して先に進めました。
それに書けなくなると、待っていたかのように、「お茶でも飲まない」と声をかけてくれました。

そんな他愛のないことが、実はとても大きな意味を持っていたのだと最近気づくことがよくあります。
私たちの生活は、こうした「他愛のない」ことであたたかくつつまれているのです。
それがなくなった時に、そのありがたさに気づくのです。
私たちはもっともっとそうした「他愛のないこと」に感謝しながら生きていかなければいけないと最近つくづく思いますが、それを娘たちにさえうまく伝えられずにいます。
でも私自身は、感謝の気持ちで生きることに慣れてきたように思います。
これも、節子のおかげかもしれません。
節子には感謝することが山のほうにあるのです。

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