■節子への挽歌530:今年も河津桜が咲きました
庭の河津桜が一輪咲きました。
寒い日が続いていましたが、春もすぐそこまで来ているようです。
この桜は、節子と一緒に4年前に河津で買ってきたものです。
河津に行った時は、2月の下旬でしたが、寒い日でした。
昨年、咲いたのも下旬でしたから、今年は早く咲いたことになります。
今年は暖冬なのでしょう。
節子は桜がとても好きでした。
再発する前の年、節子と各地の桜を見てまわりました。
あれほど桜を見た年はありませんが、節子がいなくなってからは桜を見た記憶がありません。
節子がいなくなっても、わが家の花は次々と咲いていきます。
私がいなくなっても、そうでしょう。
そういえば、母が育てていたシンピジウムも咲いています。
ジュンが手入れをしてくれたおかげで、今年は去年よりも元気です。
愛でる人が多ければ多いほど、花は元気に咲いてくれます。
しかし、花は誰のために咲くのでもなく、自らのために咲いているのです。
だからこそ、花はすべての人を癒してくれます。
しかも花は毎年生き返ったように咲くのです。
まるで彼岸から此岸に戻ってくるように。
人間もそうやって季節と共に戻ってくることができればいいなあと思います。
節子は、花になってチョコチョコ戻ってくると言っていました。
この桜の一輪は節子なのでしょうか。
元気を出さなければいけません。
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