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2009/02/21

■節子への挽歌538:エジプト家族旅行

海外旅行編の2回目です。
私は47歳で会社を辞めました。
会社生活は面白かったのですが、会社のあり方にいささかの疑問を感じていたのです。
そして当時も私の生活信条だった「自分に正直に、自分らしい生き方」を目指して、辞めてしまいました。
ところが、早期退職制度が適用されたため、予想以上に退職金をもらえました。
わが家にはそれまで縁のなかったまとまったお金が入ってきました。
そこで決行されたのが、エジプト家族旅行です。
家族の迷惑など一切考えずに、私が決めてしまいました。
みんなとても迷惑したようで、後々まで娘からは非難され続けています。
無理やり会社を1週間以上休ませてしまったからです。

しかしエジプト旅行はいい旅でした。
そのガイド役がホームページ(CWSコモンズ)に時々出てくる中野正道さんです。
中野さんの案内はとても楽しいもので、遺跡には興味のない節子も楽しんでいました。
いつかもう一度エジプトに一緒に行こうという、節子との約束は実現できませんでしたが。

エジプト旅行で知り合った人に金沢の八田さんご夫妻がいました。
帰国後、節子と2人で金沢まで会いに行きました。
旅行で知り合った人との付き合いも、節子が好きなことの一つでした。
しかし、その八田さんたちももう彼岸に行ってしまいました。
節子と再会していることでしょう。

旅行中、娘たちが一緒だったにも関わらず、2回、夫婦喧嘩をしてしまいました。
その頃は、まだ私は自分本位のわがままな自信家だったのです。
私が今のように、少しだけ周りの世界が見えるようになったのは、会社を辞めてから節子と過ごす時間が増えたおかげです。

寝室にスフィンクスを後ろにして撮った家族の写真があります。
その頃の節子は、まだぽっちゃりと太っていました。
それにまだ幼ささえ残っています。
もしかしたら、節子が苦労しだしたのは、その後、つまり私が会社を辞めて自由気儘な生活に節子を引きずりこんでからかもしれません。
写真を見ていると、当時のことが思い出されてきます。
古代エジプトといえば、蘇生信仰の文化です。
オリシスのように、節子も蘇生してこないものでしょうか。

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