■節子への挽歌519:沢山想い出すことをプレゼントしてくれた連れ合い
節子
数年前に伴侶を見送ったNKさんからもメールがきました。
昨日は、連れ合いと出会った記念日でした。最後の2行が心に迫ってきます。
初めて会ったのは38年前でした。
彼がいたら、ご馳走を食べに出かけたかなとか、いいお酒を開けたかなと思ったりしました。佐藤様にもいっぱい記念日があることと存じます。
私の場合、そんな日が来るたびにまた涙して、気持ちを洗って暮らすしかない……。
沢山想い出すことや楽しかった時間をプレゼントしてくれた連れ合いに改めて感謝することになります。寒いですね。
どうぞどうぞお大切に。
本当に寒い冬です。
「いっぱいの記念日」
実は、私にはそれがあまり実感できないのです。
明後日は、節子の誕生日なのですが、私にはそうした「記念日」意識があまりないのです。
これは節子が元気だった時からです。
記念日を祝うという発想が、私にはあまりないような気もします。
もしかしたら、節子はそれが不満だったかもしれませんね。
節子は病気になってから、いつも言っていました。
いろいろの思い出を残しておきたい、と。
思い出は残りましたが、それがカレンダーの月日につながらないのが、私の欠点かもしれません。
そういう点でも、私はいささか常識が欠落していたのでしょう。
それに、NKさんのメールを読んで気づいたのですが、2人で何かを祝ったという記憶があまりないのです。
もちろん喜びを分かち合うのは、いつもでしたが、改まって祝膳を囲むとか、記念日につなげて旅行をするとかいうことがありませんでした。
思い出してみると、節子はそういうのが好きだったような気がします。
結婚式でさえ、私にはただ煩わしいだけで、やりたくなかったのです。
結局、節子の両親や親戚のために節子の実家のほうでやったのですが、そういう儀式やあらたまったことがとにかく嫌いだったのです。
今にして思えば、よくまあ節子はそれについてきてくれました。
でもきっと、節子の「女心」には不満だったのでしょうね.
記念日ではないですが、いまは毎月の月命日だけはしっかりと意識しています。
気づくのが遅すぎました。
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コメント
いつの間にか2月になっていますね。時間は季節を動かして
過ぎていくようです。
今日のお話を読んで失礼ですがちょっと笑ってしまいました。
記念日・・・これはきっと男性と女性の捉え方の差だろうと。
男性は「日付」にはあまり意味を感じないんじゃないでしょう
か。。そこで「何をしたか」に意味があるので、あまり記念日
という感じにはならないんじゃないかと。。。日付と思い出
は同じにならないんじゃないでしょうか。日付という限定
されたものじゃないくて、思い出はもう少し幅のある時間と
いうのでしょうか。。。
女性は記念日好きですよ。なぜか日付が好きなんですよね。
日付で思い出を手繰り寄せるというか、反芻するんでしょう
か。今朝も娘からメールがきまして「友達の○ちゃんに
お子さんが生まれました!なんとその日は○○ちゃんの
結婚記念日です。何か縁を感じますね!」って。どうして
縁があるのかは別として・・人様の結婚記念日まで覚えて
いるんですから驚きです。その日付に意味を感じるんでしょ
うね。
男性でも記念日には必ずプレゼントという方もいますし、
レストランへという方もたまにはいらっしゃいますが、少ない
のではないかと思いますよ。女心が分からないといえばそう
ですが、それは男心がわからない女性も沢山ですからきっと
お互い様ですね。ちなみに主人も記念日には無頓着でしたよ。
ふと思い出したということもありましたが。。。でも、その
方がホントらしくて私は好きでした。長い結婚生活の中でも
誕生日当日にチューリップの花束をくれたのが2回ありまし
た。たった2回でも私には宝物です。そんなものかもしれま
せんね。全く別の日にひょいと買ってくれたものもあります。
それでいいのかな・・・と。節子さんもけっして不満に思って
はいらっしゃらなかったと思いますよ。
でも・・・時間を頂けるなら、お互いに相手の気持ちに沿って
その日を十分に過ごしたいですね。切なる願いですが、叶う
ことがないというのがつらいですね。
あちらには記念日はないのでしょうね。じゃあ、こちらに来て
くれないかしら・・・無理でしょうねえ・・私があちらに行く
ほうが現実的ですね。
空気が冷たいと心も冷えますね。温かい飲み物でものんで
少しほっとして自分を甘やかす時も大事かなと思います。
でも・・・ず~~っと甘やかしてるのかも。。(笑)
投稿: 田淵 マサ子 | 2009/02/02 15:34