■緊張感のない毎日
政治的にも経済的にも大変な状況なのに、なぜか緊張感のない毎日です。
政治も経済も、瑣末な話ばかりがニュースになっています。
結局、今はあんまり大変ではないのでしょうか。
先週、南紀白浜の三段壁で自殺防止活動に取り組んでいる人から、今日は2人の人を保護しましたとメールをもらいましたが、そうした現場では今の社会の実相を感ずることができるのでしょうが、どうもマスコミからは深刻感が伝わってきません。
定額給付金をもらった人が、テレビカメラに向かって、刺身を買って食べた、1万円なんかすぐなくなってしまった、と話していましたが、今日の生活をどうするかに直面している人の気持ちは逆なでされるのではないかと心配になりました。
私でもいやな気分でした。
1万円あれば、3人家族の我が家では1週間の食事が十分に賄えるでしょう。
政治は相変わらず小沢さんと西松建設の話題です。
検察はさすがに気が引けたのか、自民党議員に対して形だけの捜査を行いましたが、相変わらずターゲットは小沢さんですし、マスコミはほとんどがそれに迎合しています。
報道ステーションの古館さんは、果敢に抵抗していますが、彼にもかなりの圧力がかかっているでしょう。
どこまで持ちこたえるかは、日本のジャーナリズムのこれからに大きく関わっています。
小沢さんが西松建設をはじめとしたゼネコンと関係があったことを否定するつもりは全くありません。
関係があったに違いありませんし、小沢さんの古い政治体質を肯定するつもりも全くありません。
しかし卑劣な権力のやり方と権力に尻尾を振るマスコミには虫唾がはしります。
寄ってたかって不二家を追い詰めのとは違うかもしれませんが、手のひらを返したようなキャスターやコメンテーターの発言には、気が萎えてしまいます。
それに、小沢さんのそうした体質や行動を知りながら、自分たちの代表にしていた民主党議員の、いまさらの小沢批判にも不快感があります。
マスコミは民主党が壊れだすのをなぜかあおっています。
マスコミは、要するに問題が広がれば広がるほど、いいからでしょう。
毎日、とてもやりきれない気持ちです。
それにしても、緊張感がありません。
どこかに間違いがありそうですね。
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