« ■「景気浮揚のための無駄遣い」のすすめのおぞましさ | トップページ | ■ジェシカ・リンチ、アラモ、小沢一郎 »

2009/03/04

■節子への挽歌549:久しぶりに東尋坊の茂さんに会いました

節子
東尋坊の茂さんと川越さんが湯島に来ました。
茂さんは最近、テレビなどで引っ張りだこなのですが、東尋坊で自殺防止のための見回り活動をしています。
茂さんの声かけで、たくさんの人が救われています。
昨今の経済状況の中で、茂さんはますます大忙しのようです。

その茂さんから昨年末に、こんな活動をしたいと思っていると「夢」が送られてきました。
普通なら、それで終わる話です。
この挽歌にも書いた記憶がありますが、節子と一緒の最後の遠出の旅は、福井と滋賀の旅でした。
足を伸ばして東尋坊に立ち寄った時に、茂さんにお会いしたのです。
そんなことがあったので、茂さんの夢は見過ごすわけにはいかないような気がしました。
それで、茂さんの夢を実現するための構想を起案し、関係者で会ってみることにしたのです。
茂さんと一緒に活動している川越さんやライフリンクで知り合った福山さんも一緒です。
南紀白浜で同じような活動に取り組んでいる藤藪さんも参加してくれました。
新しいプロジェクトがスタートできそうです。

私自身は、このプロジェクトに参加するつもりは全くなかったのですが、茂さんとメールや電話をしているうちに、なんとなく当事者の一人になってしまっていたのですが、その理由の一つは節子です。
茂さんと話していると、いつも隣に節子が居るような気がするのです。

節子と一緒に見た、東尋坊の美しさは、今もなお忘れられません。
私たちに「生きる力」を与えてくれたのです。
その夜は、芦原温泉に宿泊しましたが、体調が良くなかったにも関わらず、節子は温泉手形を使って隣のホテルの温泉にまで出かけました。
その時の、節子のことを思うと、やはり涙が出てきます。
隣のホテルの温泉に行こうと、節子が言い出したのです。
私よりも、同行した節子の姉夫婦よりも、節子は元気だったのです。
いや元気を装っていたのです。
そんな健気な節子が、私にはいつも誇りでした。

私が、節子に惚れ直したことは、発病以来、何度もありました。
私には、できすぎた女房でした。
死と闘っていた節子のことを思うと、当時、私には自殺するような人は許せませんでした。
しかし、いまは違います。
茂さんがいつも言うように、みんな生きつづけたいのです。
それを打ち破る理由がどこかにあるのです。
病気も恨めしいですが、人を自死に追いやる社会も恨めしいです。

茂さんの夢は実現されなければなりません。
いつかまた、その構想や動きはホームページ(CWSコモンズ)のほうで報告させてもらいます。
今回は、節子への報告です。

|

« ■「景気浮揚のための無駄遣い」のすすめのおぞましさ | トップページ | ■ジェシカ・リンチ、アラモ、小沢一郎 »

妻への挽歌03」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■節子への挽歌549:久しぶりに東尋坊の茂さんに会いました:

« ■「景気浮揚のための無駄遣い」のすすめのおぞましさ | トップページ | ■ジェシカ・リンチ、アラモ、小沢一郎 »