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2009/03/04

■「景気浮揚のための無駄遣い」のすすめのおぞましさ

定額給付金がいよいよ配布されだしそうです。
受け取りを表明した麻生首相は、景気浮揚のために受け取って、奥さんと相談して何に使うかを考える、と答えていました。
そういう答を聞くと、いつも「定額給付金」をもらわなくても、お金は使えるだろうにと思います。
同時に、そんな無駄遣いをするんだったら、そのお金を直接、不況に直面している企業や働く人たちのための基金として、困っている人の活動支援に提供すればいいのにと思います。

「貧者の銀行」と呼ばれるグラミン銀行のムハマド・ユヌスは、「施しは、彼らを堕落させるだけだ」といいますが、現下のような厳しい状況にあっては、わずかの資金で救われる人も多いのです。
中小企業や目先の生活に窮する人を緊急避難的に支援する基金にして、直接提供したほうが、景気対策にもなるはずです。
彼らは決して無駄遣いなどせずに、正統的な消費に資金を回しますから、持続的で堅実な経済効果があるでしょう。

お金の回転を加速させることで経済が活性化するのは、経済学の教科書に書いていますが、そこには時間軸がありませんし、消費の性格も吟味されていませんから、現実的な効果はあやしいものです。
地元で不要なものを購入して、果たして効果的な景気浮揚策になるかどうかは、疑問どころか、全く無意味としかいえません。
あんまり困っていない人が、儲けるだけの話です。
すでにそうやって儲けだしている人は少なくありません。
全く無駄な資源の浪費です。
それで浮揚する経済活動は、不要の経済活動でしかないでしょう。

それに、無駄遣いを奨励することが、どれほどの影響を与えることになるのか。
消費を金科玉条に掲げてきた金銭主義者には好ましいことかもしれませんが、持続可能性が議論されているこれからの経済を考えると、禍根を残すことになるでしょう。

今日は日本の経済観念が壊された日として記憶されるべき日かもしれません。
昨日の小沢事務所強制捜査事件とつながっているように思えてなりません。
2兆円と2億円と、その差はあまりにも大きいですが。

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