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2009/04/10

■犠牲者が最大の支援者になる理由

昨日、書いていて気づいたことがあります。
同じ1万円であっても、置かれた状況によって意味合いが全く違います。
それと同じように、同じ言葉でも置かれた状況によってインパクトは全く違います。
それがもしかしたら「犠牲者が最大の支援者になる理由」なのかもしれないということです。

当時、最も民主的だといわれていたワイマール憲法下のドイツで、ナチス政権が圧倒的な国民の支持を受けて成立しました。
そんな昔の話を持ち出すまでもなく、郵政民営化にしても、雇用法の改正にしても、それを圧倒的に支えていたのは、おそらくその被害を一番受けてしまった層の人たちです。
なぜそうなるのか、私はいつも不思議に思っていました。
人が良すぎてだまされたのか、あるいは知識不足が招いた不幸なのか、などと考えたこともありますが、それは私の独善的な考えに過ぎません。
彼らは、それが一番自分にとってよいと考えたと考えるべきでしょう。
なぜなら、そういう歴史がずっと続いているからです。

同じ1万円でも、麻生さんや御手洗さんにとっては、意に介するほどの金額ではないでしょう。
しかし、つつましく生きている人にとっては、1万円札は輝くように価値のあるお金に感じられるでしょう。
施策の効果は、その人の置かれている状況によって決まってきます。
つまり、経済政策の効果は、貧しい人にほど喜ばれるということです。
貧乏人にとっての1枚のパンと、金持ちにとっての高級自動車とでは、その喜びは貧乏人のほうが大きい。
極端に言えば、こういうことです。
景気浮揚のための歳出の10%程度を国民にばら撒いておけば、90%は自分たちの私腹に取り込める、というのは少し言いすぎかもしれませんが、それが真実ではなあいかと、最近思えて仕方がないのです。

言葉もそうです。
つらい立場に置かれている人は、本当に些細なやさしい言葉で涙が出るほど感激するものです。
この2年の私がそうです。
しかし強い立場にいる人には、他人の親切や思いやりなど、見えも聴きもできません。
ですからトップの言葉は、貧しい立場や弱い立場にある人にほど受け入れられることになります。
そして重要なことは、その言葉は内容がないほどいいのです。
内容のある言葉は、そうした人には受け入れられないからです。
つまり立場に応じて、勝手に解釈できる言葉のほうが、人を動かすわけです。

こうして格差社会は広がっていくわけです。
やっと納得できました。

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