■節子への挽歌621: 80円のタケノコ
昨日、タケノコを食べ過ぎてしまいました。
節子も知っているように、私はタケノコが大好きです。
最近は、私のタケノコ好きを知ってくれた節子の姉が毎年タケノコをどっさりと送ってきてくれます。
今年もどっさりと送ってくれましたので、お近くにもお裾分けしましたが、わが家もタケノコ三昧でした。
節子がいなくなっても、むすめたちがタケノコ料理を作ってくれるのです。
タケノコご飯、タケノコの煮物、タケノコスープ、焼きタケノコ、まあいろいろと工夫してくれます。
しかし3日も食べているとさすがに食べられなくなります。
タケノコは季節がとても短いので、タケノコ三昧の2日間はせいぜい3~4回しか楽しめません。
今年はもうわが家の周辺のお店からはなくなりました。
ところが、12日に茨城に行っていた娘が、そこで80円のタケノコを買ってきてくれました。
もう終わりなので、小さくて硬いので安いのでしょうか。
それにしても80円とは、ちょっと安すぎます。
タケノコの価値が過小評価されているのは、いささか不満です。
豚の餌ではないのですから。
まあそれはともかく、私がしばらく自宅で食事をできないでいたので、そのタケノコを昨日、夕食に用意してくれました。
感謝しながら食べようとしたら、いやはや、とても硬いのです。
かなり育ってしまったタケノコのようで、まるで竹そのものを食べているようです。
しかし10日ぶりのタケノコですので、食べてしまいました。
食べながら、これが食べられるのであれば、成長した竹だって食べられるかもしれないとさえ思いました。
ところがです。
寝ようと思った頃になって、お腹の中で食べたタケノコが成長しているような感じで、お腹が張ってきてしまいました。
タケノコは食べすぎてはいけないと、節子が言っていたことを思い出しました。
80円のタケノコは食べてはいけません。
いえ、そうではなくて、やはり季節が終わったものを食べたいなどと思ってはいけないのです。
節子と食材に関していろいろと議論していたことを思いだします。
節子
節子の料理をもう一度食べたいですね。
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