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2009/05/15

■マスコミに壊される国

民主党の代表選挙に関連するテレビや新聞の報道を見ていると、この国はマスコミによって壊されるのではないかと不安になります。
最近の日本人のように、主体性を失った国民に対しては、映像の編集の仕方で、世論はいかようにも誘導できます。
それにしても、昨今のマスコミの思いあがった言動には驚きます。
マスコミを私物化した読売新聞の渡辺恒雄会長に、みんな続こうと思っているのでしょうか。
渡辺さんは、マスコミを私物化して、日本の政治を壊した極悪人の一人だと思いますが、小物の悪人は罰せられても、極悪人は罰せられるどころか、そのおこぼれに預かりたくてすり寄ってくる人が多いようです。
昨今のテレビに出てくる人たちを見ると、それがよくわかります。

こうした状況をみていて思いだすのが、ガザ戦争によってまもなく国家としては消滅するであろうイスラエルのことです。
勝手に消滅するなどと言いましたが、これは私の極めて主観的な判断ですのであしからず。
それに「まもなく」と言っても、たぶん20~30年先です。

ヘブライ大学教授のユリ・ペネスさんは、イスラエルが引き起こしたガザ戦争(ガザ紛争)について、「最近のイスラエルの歴史の中でも最もメディアに誘導された戦争」だといっているそうです(〔軍縮問題資料2009年6月号「ガザ攻撃をイスラエルのユダヤ系市民はなぜ支援するのか」。
この言葉を紹介しているのは、ジャーナリストの土井敏邦さんですが、土井さんの書いた「沈黙を破る」(岩波書店)は読んでいて、とても悲しくなるとともに、その一方で希望を感ずる本でもあります。

土井さんはまたドキュメンタリー映画もつくり、それがいま中野で上映されています。
私はまだ観に行けていませんが、その映画の最後は、ガザの占領地での自らの加害体験を告白した元イスラエル軍将校の、ユダ・シャウールの次の言葉で締めくくられているそうです。

多くのイスラエル人は「セキュリティ、セキュリティ」と口をそろえて言います。自分たちの国を守らなければならない、と。しかしこの国がまもなく、まともな国ではなくなってしまうことに気づいていない。そのうち私たちすべての国民の魂が死んでしまうのです。社会の深いところが死んでしまいつつあるのです。そのことはここイスラエルで、社会全体に広がっています。

これと同じことが、日本でも起こっているように思います。
社会全体もそうですが、ちょっと言葉を替えると民主党や自民党の話としてもぴったりです。
そうした状況を引き起こす上で、マスコミが果たしている役割は大きいです。
逆に言えば、マスコミがちょっと報道姿勢を変えるだけで、社会は変わってくるようにも思います。
それが無理であれば、私たちのマスコミ観を変えるしかありません。

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