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2009/05/14

■節子への挽歌620:モダンな都市風景も好きだった節子

節子
今日はユカと乃木坂の国立新美術館でやっている「ルーヴル美術館展」に行ってきました。
節子がいなくなってから、美術展からは足が遠のいていますが、時々ユカが誘ってくれます。

国立新美術館は節子もきっと楽しみにしていたところだったのでしょうね。
今日は美術館のカフェでランチをしたのですが、その時にユカが節子とここに一緒に来たことを話してくれました。
もっとも、その時はまだ完成しておらず、工事中だったので建物の外観だけ見たそうですね。
完成した時には、節子は再発してしまっており、もう来ることは適いませんでした。
でも、ユカに連れてきてもらったことがあるというので少しは心も安らぎます。

美術館のアウトドアのカフェからの風景は六本木ヒルズも見えるモダンな雰囲気です。
私と違い、節子はモダンな風景も好きでしたから、このカフェでゆっくりとお茶を飲ませたかったです。
節子は自然も好きでしたが、こうした都市風景にも憧れがあったような気がします。
もっともそこに緑や水がなければだめなのですが、ここのカフェには緑があって、落ち着きます。
ユカの話では、その時は神宮外苑の銀杏並木を見にいったのだそうですが、その後、六本木ヒルズにも行こうということになったようですね。
節子はとても行動的な人でしたから、その時の様子が想像できます。
その帰りに、乃木坂まで歩いて、国立新美術館の概観を見たのだそうです。

節子は意外とそういうところも好きでしたし、行動的でした。
私も、汐留とか新丸ビルとか、いろいろとつき合わされました。

いつぞや節子のお母さんと羽田空港に行った時に、途中でまだできたばかりの浜松町の駅からつながっている高層ビルの展望台に連れて行ったことがありました。
実はそのビルは確か東芝かどこかのビルで、節子が行ったのはその受付か社員食堂の階だったのではないかと思いますが、ともかく母親を見晴らしのいいところに連れて行きたいという一心で、勝手に入り込んでいってしまったようです。
景色を楽しんだ後で、節子は会社のオフィスだったことに気づいたようですが、まあ節子の面目約如たるものがあります。
そういう時に節子は、私が驚くほどに堂々としていました。
当時はまだ警備があまり厳しくなかったから良かったのでしょうが、今ならきっと怒られていたことでしょう。
会社の人に、何か案内までしてもらったようなことを話していたことを記憶しています。

節子は眺望が楽しめる場所なら誰にでも開放するのが当然だという、奇妙な常識を持っていたのです。
その「常識」を非常識と言うべきか、「見識」と言うべきか、わかりませんが、私にはとても大好きな考え方でした。
結局、わが家のど真ん中にいたのは節子だったのでしょうね。

今回のルーヴル美術館展のテーマは「子ども」や「家族」でした。
人々の生活の中心には、やはり女性がいるのだ、ということを改めて実感したのが、私の感想です。
節子ならどう思ったでしょうか。

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