■どうも気になること
不正確なDNA判定で有罪と結審されていた菅谷さんの無罪がほぼ決定されました。
事実確認もないままの無罪判決が予想されていますが、なんだかとても気になります。
きちんとした事実審議もなく有罪にした判決と、同じではないかと思います。
裁判官の恣意的な判断で、人を有罪にできるということの現われです。
栃木県の県警の責任者が菅谷さんに謝罪しました。
テレビで見ましたが、やはり違和感があります。
菅谷さんたちからの申し出とはいえ、謝罪するのに呼びつける姿勢は、どう考えても常識的ではないです。
形だけの謝罪であることは、実際に事件に関係した人たちの発言から明らかだと思いますが、形だけの謝罪は社会の規範を壊します。
菅谷さんは「許す」といいましたが、とても違和感が残ります。
警察の基本はなんら変わっていないように思います。
国会での党首討論で、麻生さんは民主党の財源について切り込みました。
マスコミの識者も、財源不足をいつも繰り返します。
しかし、財源がなくなれば、赤字国債を出し、増税し、というのが果たして財源論として正しいのでしょうか。
民主党と自民党と比較したら、財言論を考えているのは民主党のほうだと、私はこの1年ずっと思っていますが、これはどうも非常識な考えのようです。
しかし気になって仕方ありません。
赤字になったら五等をするというのとは違うかもしれませんが、なんだか私には同じに見えます。
日本郵政の社長人事に政府は口を出すべきでないと麻生首相は反論しました。
各論としてはいいかもしれませんが、税金をこれだけ不明朗に使い込んだ人を批判できないほうがおかしいです。
国家は市場と無縁ではありません。
まあしかし、それはそれとして、私が気になるのは西川社長です。
普通の民間企業であれば、とっくの昔に辞任し、いまごろは背任罪で告発されているかもしれません。
普通の常識があれば、自分で辞任すべきでしょう。
なぜ辞任しないのか気になります。
とまあ、最近は気になることがたくさんあります。
でもまあ、こんなことはいずれも瑣末のことなのかもしれません。
何しろ社会が壊れだしているのですから。
社会を再構築する理念が議論されるべき時期に来ているように思いますが、その有力な候補である「友愛」理念はどうしてこうもみんな冷ややかなのでしょうか。
友愛は理想であって現実ではないと、昨日の報道ステーションでは語られていました。
そうでしょうか。
どうも気になります。
報道ステーションは、以前は共感していましたが、いまはもう見るに耐えません。
まさに視点が大きくぶれてきているように思います。
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