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2009/07/19

■マニフェストもまた20世紀政治モデルです

みなさんは政党のマニフェストを読まれたことはありますか。
私は自民党と民主党だけですが、2回ほど読みました。
政党マニフェストの評価する活動を誠実にやっている友人が何人かいますが、前にも書いたように私は基本的にマニフェストに違和感を持っています。
ですから、昨今のような、「ともかくマニフェスト」というような動きには疑問を感じます。
この話を書き出すと長くなりそうですので、断片的になりますが、最近、気になることだけを書きます。

先ず、マニフェストと選挙公約とはどこが違うのでしょうか。
最近は、それらが同じ意味で使われていることが少なくありません。
政治家自身が、マニフェストといった後に公約と言い換えることが増えてきています。
なぜでしょうか。
言い換えるくらいなら、最初から公約とか信条といえばいいだけの話です。
ごまかされてはいけません。

次に、今回、自民党は複数のマニフェストが出されるといわれています。
個々ばらばらに堕されるものはマニフェストとは言わないのではないかとあるテレビタレントが話していましたが、それを受けたキャスターも同じことを言っていました。
たしかに党としての公式のマニフェストは一つでしょうが、個人が出すのも当然マニフェストです。
私自身は、個人のマニフェストが大切だと思っています。
個人のマニフェストと組織全体のマニフェストは当然次元が変わります。
私が政党のマニフェストを読んで、退屈だったのは、それが混同されているからです。
もし政党のマニフェストに、具体的な政策課題や事業が書き込まれていて、しかもそれが個人の公約に置き換えられるのであれば、選挙は個人を選ぶのではなく、政党を選ぶことになります。
そうであれば、今のような大騒ぎの選挙は不要です。
詳細なマニフェストに従って、評価する作業で十分です。
しかし、そんなことはありえません。
マニフェスト全体を評価して、どちらがいいかどうかを決めることは現実的ではないのです。
○×教育で育った橋下知事は、そう考えるかもしれませんが、現実の生活や社会はそんなに単純ではないのです。
テーマや課題によって、どの政党の政策構想がいいかは変わってくる可能性があります。
それを一括して評価することなどできないはずです。
もし政党を全体として選ぶとしたら、マニフェストの根底にあるビジョンや理念です。
自民党のビジョンは利権国家であり、民主党のビジョンは友愛国家であるとマニフェストに書いてくれれば、とてもわかりやすいでしょう、
ちなみに、利権国家が悪いわけではありません。
国民の多くは利権国家のおかげで物質的豊かさを得てきたのですし、今も利権国家を歓迎する人は少なくないでしょう。
これは決して皮肉ではなく、私の周辺の実状からの意見です。

選挙が、もし個人を選ぶのであれば、党議拘束などといったばかなルールは止めなければいけません。
しかし、残念ながら日本の政治は、個人を選ぶ政治ではなくなってきているのです。
それを進めたのは、二大政党制と小選挙区制です。
今自民党の議員が、個人として行動できないのは、この制度のおかげです。
自民党から離党してしまえば、議員にはなれないという呪縛がかけられているのです。
それは、個人の叡知が基本になる政治の終焉を意味します。
ですから、私は日本の政治学者や政治評論家を全く信頼できないのです。

最後に一つだけ蛇足を加えます。
今朝の朝日新聞に同社の世論調査が出ています。
それによると、自民党と民主党の政策には大差ないと答えた人が59%もいるそうです。
まあ当然のことですが、回答者のほとんどは両党の政策などほとんど知らないでしょう。
マニフェストなど、どうでもいいのです。
大切なのは、その人の生き方や信条なのです。

はやく20世紀モデルから抜け出さないといけません。
それは簡単なことで、まずは自分が生き方を変えることです。
目先の利権で発想するのではなく、理念で発想することです。
そうしたら、誰を選ぶかは見えてきます。
どの政党が20世紀モデルから抜け出そうとしているかも見えてきます。
もちろん、その評価は人それぞれです。
異論が生き生きと飛び交うことで、未来は開けてくるのだろうと思います。

やはり長くなりました。
その割には内容がないですね。
肝心の、マニフェストが20世紀政治モデルだという説明がないですね。
また改めて書きます。

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