■ビジョンと現実
民主党の政権公約が現実路線に向けて変化してきています。
これに対して批判も少なくありません。
こうした動きを先導したのはマスコミだと思いますが、注意すべきことは、ビジョンとアクションとは次元が違うということです。
政権公約にはビジョンとアクションの2つが必要です。
前に書いたように、私はビジョンだけでいいと思いますが、それはアクションになった途端に個別論になってしまい、多様な解釈の元に現実的な選択肢ではなくなるからです。
個別論は、個別に国民の意見をきちんと問う仕組みをつくればいいのであって、議員を選ぶ、あるいは政党を選ぶ選挙の判断基準にはすべきではないと、私は思っています。
政治は理念ではなく、現実だという人がいます。
しかし、理念のない現実にどれだけの意味があるのか。
理念の代わりに、金銭や権力を置いて考える生き方から抜け出ないと、現実の意味さえ消失しかねません。
その予兆は、いろいろなところで出始めているような気がします
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