■節子への挽歌670:三沢市の「花いっぱい新聞」
節子
青森県三沢市の「みさわ花と緑の会」から「花いっぱい新聞」の創刊号が送られてきました。
CWSコモンズのサイトでは紹介したことがありますが、この活動が立ち上がるに関して、私はささやかに関わらせてもらいました。
節子が再発する半年ほど前に、三沢市の花いっぱい活動の相談を受けたのです。
当時、節子は奇跡的な快方に向かって元気になってきていたのと、住民主役の「花いっぱい活動」というテーマに魅かれて、アドバイザー役を引き受けました。
いつか節子と一緒に三沢にも行こうという思いもありました。
このプロジェクトに関しては、前にも一度書きましたが、それを読んでいただくとして、なかなかいい展開をしたと思っています。
途中、節子に経過報告したり、取り組みのDVDを一緒に見たりして、アドバイスなどももらいました。
いつか、私たちの住んでいる我孫子でも、こうした活動ができればいいね、などと話したことを思い出します。
ところが、関わっている最中に節子が再発してしまったのです。
思ってもいなかったことで、結局、節子は三沢には行けませんでした
プロジェクトは何とか最後まで関わることができました。
住民たちが開催したフォーラムは大成功で、それが新しい動きの契機になったように思います。
その後、節子のこともあって、私の頭から三沢のこの運動は遠のいていました。
三沢市でも、市長の交替もあって、市役所の組織も変わりました。
節子を見送ってからしばらくして、思いだして、三沢市のホームページを開きましたが、以前掲載されていた住民主役のフォーラムの記事が削除されていました。
首長が替わったので姿勢も変わったのだろうなと、残念に思っていました。
私が知る限り、とてもいい活動だったからです。
ところが先週、三沢の花いっぱい活動を最初に提案した一人でもある齋藤さんからメールが来ました。
齋藤さんは、このブログを読んでいてくれて、実は時々、投稿もしてきてくれているのです。
齋藤さんのメールには、次のように書かれていました。
三沢では今年の事業として先生の提案なさった花苗販売を今年から始めました。とてもうれしい話です。
6月第一土曜に行った配布・販売には多くの方が花を買い求めにきてくれました。
今年から新聞も発行することになり、本日仕分け作業を終えてきました。
先生にもぜひ送りたいと思うのですが、届け先を教えていただけるでしょうか。
火付け役をしていただいた先生に感謝しています。
そして、その新聞が届いたのです。
それによれば、三沢駅前にもミニダリアが植えられたようです。
このプロジェクトは、節子がいればこそのプロジェクトでした。
節子たちがやっていた我孫子の「花かご会」の話をいろいろと見聞していたことからの学びもありましたが、それ以上に、節子の「自分たちのまちに花を広げていきたい」という思いに共感していたことから、私自身も少し思いを入れ込めたのです。
そのプロジェクトが、順調に広がっていることが、とてもうれしいです。
なんだか、節子の思いが三沢市にも広がったような気さえしてきます。
節子にもちょっと自慢させてもらえるかもしれません。
節子と一緒に三沢に行けなかったのはとても残念ですが。
節子がいなくなってからは、うれしいニュースは、必ずといっていいほど、哀しさも引き起こします。
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