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2009/07/22

■節子への挽歌689:「愛する人の死~あなたはどう乗り越えますか?」

節子
今朝のNHKテレビ生活ホットモーニングで、「愛する人の死~あなたはどう乗り越えますか?」を放映していました。
私はこの種の番組にどうも違和感があり、いつもは見ないのですが、今回はついつい見てしまいました。
番組の中で話があったのですが、東京都の調査では、夫や妻を亡くした人の8割が、不眠や疲労・食欲不振など何らかの症状を訴えているそうです。
8割というのは驚きでした。
その症状の中に、「肩こり」というのが確かかなり高位に出ていました。
実は、私は節子がいなくなってから、尋常でない肩こりを体験しています。
今はだいぶよくなりましたが、夜中に目が覚めるほどの痛さを感ずることもあります。
もしかしたら、節子が肩に乗っているのではないかなどと冗談に思ったことがありますが、もしかしたら冗談ではなく事実なのかもしれません。
医者に行こうと思っているのですが、なぜか行く気にならないのです。
おかしな話ですが、直前になって、行くのをやめてしまっているのです。

番組の中で、生活の変化に伴うストレスの度合いが紹介されていました。
伴侶の死が最高でした。
それに比べて、親密な家族の死は、その三分の2だそうです。

番組では、伴侶との別れをさまざまなかたちで乗り越えてきている人たちの紹介がありました。
すべて納得できましたが、すべてが私とは違いました。
伴侶との関係が人それぞれであるように、その越え方もそれぞれなのでしょう。
しかし、何よりも言葉にしてしまうと、どこかに違和感が生まれるのです。

一番こたえるのが、友人知人からの言葉だという人もいました。
ゲストのペギー葉山さんも、そういっていましたが、善意の無神経な言葉ほど傷つけられることはありません。

実は、私は、「伴侶の死を乗り越える」という言葉にも、その「無神経さ」を感じます。
なぜ乗り越える必要があるのかと思うのです。
乗り越えるとは、そもそもどういうことなのか。
過去ばかり見ていないで、前に向かって進めということでしょうか。
前に進むためには、伴侶の死を乗り越えないといけないのでしょうか。
そんなことはありません。
私は、節子との別れを乗り越えるつもりなど全くありません。
乗り越えてしまった先の人生には、全く興味がないからです。

いささかひねくれていますが、それがこの番組を見ての私の感想でした。
登場していた人たちと、私は、やはり異質の世界にいるのかもしれません。

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