■生活者と同じ給与でないと生活者の目線になれない
テレビの取材に応じていた河村たかし名古屋市長に共感しました。
共感したのは、自分の給与を800万円に減給したことです。
それまでの規定では、2000万円を超えていました。
800万円とは河村さんと同世代の名古屋市民の平均給与なのだそうです。
生活者と同じ給与でないと生活者の目線になれないというわけです。
これが、すべての出発点かもしれません。
昨年、隠岐の海士町に行きました。
町長からお聞きしたのですが、町長は、まず自分の給料を半額にしたのだそうです。
そうしたら、町会議員が自分たちは4割減にしようと言い出し、役場の管理職は3割減を言い出したのだそうです。
そして一般職員も残業代などを辞退しだしたといいます。
それを知った住民たちは、行政依存ではなく、自分たちもがんばろうと、自発的なまちづくりに取り組みだしたといいます。
お金万能の時代であればこそ、こうしたお金の効用が生まれてきているのです。
河村さんは、市民税1割減を公約に掲げました。
それは難航しているようですし、批判もあるようです。
しかし、歳入が減っても、歳出を少し減らせば、収支はバランスします。
収入に合わせて家計支出を削減するのは、生活者の日常生活でしょう。
生活者の感覚からいえば、なんでもない話です。
さらに河村さんは、自分が総理になったら消費税を1%削減すると話していました。
財源がない時代に、そんなことができるはずはないとみんな思うでしょう。
今でも、民主党が何かしようとすると財源があるのか、と批判するのが最近の日本の「良識者」たちです。
私には、彼らはすべて守銭奴にしかみえません。
お金がなければ何かができないと思うのは、守銭奴の哲学です。
「まずお金」と考えるような発想に洗脳されているわけです。
その発想を、私たちは先ず捨てなければいけません。
河村さんに総理になってもらいたいと思いました。
与謝野さんとは違って、河村さんには知性を感じます。
鳩山さん兄弟とは違って、河村さんには生活を感じます。
東国原さんや橋下さんとちがって、発想の転換があります。
いまのところの、私の気持ちですが。
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コメント
私も同感です。知性が有って、徹底した庶民であり、倫理性の高い人です。
東国原さんや橋下さんはタレントでマスコミを利用して知事になった人でマスメディアが如何に広い票田か知っていたでしょう。
橋下弁護士はローンの会社の顧問弁護士をしていたことがあります。どんな道程をたどろうと、結果が国民、国家の役に立てばいいということでしょうが、何処かで馬脚を晒すかも知れません。
ホリエモンにしろ若い人々は功名を急ぎすぎます。 古いのでしょうか、シーラカンスと言われそうです。
庶民の現状をよく見た政治をしてほしいものです。22万人近い失業者があり、路上生活者も増えて行きます。
投稿: maron | 2009/07/22 05:55