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2009/08/27

■節子への挽歌725:アップに堪えられない顔

節子
久しぶりに雑誌に原稿を書きました。
たぶん節子がいなくなってから初めてです。
私もだいぶ元気になってきたのかもしれません。
以前はいつも原稿を書いた後、節子に読んでもらいました。
節子が読んで理解できれば、だれが読んでも大丈夫だろうというのが、その理由です。
節子からOKがでなければ、リライトしました。

今回は節子がいないので、いささか自信がなかったのですが、うっかり締切日を間違っていたので、推敲する間もなく先ほど送ってしまいました。
ところが編集者から、佐藤さんの写真も送ってください、と連絡があったのです。
はたと困りました。写真がないのです。
それで仕方なく、節子が元気だったころに一緒に撮った写真を探し出しました。
節子を見送った後、私は写真を撮らなくなったからです。

節子との写真はたくさんあります。
それを見ていて、気づいたことがあります。
節子はいつも笑っているのです。
本当に笑っている写真が多いのです。
もちろん病気になってからの写真です。

その一方で、私の写真は少ない上に、顔が大きく写っている写真がないのです。
もちろん写し手は節子です。
つまり節子は私の顔写真を撮っていないのです。
アップに堪えられないと思っていたのかもしれません。
たしかに、それは事実なのですが。
そのため原稿にあわせて掲載する私の顔写真はなかなか見つかりません。

実は4年前までは、時々、原稿を書いたり、講演をしたりしていました。
その時の顔写真は決まっていました。
近くのあけぼの山公園で節子が撮ってくれた写真です。
私のホームページに掲載されています。
それが気に入っていたのですが、この写真がいつの間にかなくなってしまいました。
それにこれは10年ほど前の写真なので、いささか現状と違います。

さてどうするか。
娘に撮りなおしてもらえばいいだけの話なのですが、節子が撮った私の写真と娘が撮った私の写真は明らかに違うのです。
娘にうまく写っていないというのですが、実物はこんなもんだよと言うのです。
困ったものです。
いまさら実物を変えることは難しいですし。
節子は私を贔屓目に見ていますから、写真もよく写るのです。
ほんとうですよ。
ところが、その節子が病気になってから撮った私の写真はみんな遠景です。
アップがないのです。
これはどういうことでしょうか。
節子から見放されていたのかもしれません。

さてさてどの写真を使いましょうか。
できれば写真なしでお願いできないか、頼んでみようと思います。
こういう時、節子がいたら名案を出してくれるのですが。

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