■緊張感の不在
選挙に向けて、もう少し政策論争が賑やかになるかと思っていたのに、どうも盛り上がりません。
これほど緊張感のない政治状況は珍しいように思います。
既に自民党は政党の体を成しておらず、政府も死に体になっているので、選挙といっても気がでてこないのでしょうか。
結果は、ある意味ではもう明白です。
自民党がまだ解体しないのが不思議ですが、みんな「ゆでがえる」のような状況におといっているのでしょう。
自民党の議員がこれほど、世間音痴になっているとは驚きです。
政策が大切だとか言っていたマスコミも通り一遍の報道で終わっていますが、これはまあ予想通りですが。
自民党は、相変わらず、財源を確保するには経済成長を続けなければいけないといっています。
いま求められているのは、これまでのような経済成長を基軸にした政治でいいのかということです。
それは防衛問題にもいえることです。
集団的自衛権やイラク給油法で議論すべきは、その根本にある防衛の基軸に何を置くかです。
政権能力とは現状を肯定することではないのですが、日本のマスコミは不勉強ですから、現状肯定を政権能力と同一視しています。
だれも時代の変わり目であるという現実を受け容れていないのです。
裁判員裁判の報道を見ていて、つくづく、この国は終わったと思います。
時代は大きな変わり目にあると、私は20年前から話し続け、自分の生き方も変えてきました。
しかし、どうやら私の目指していた方向には歴史は行かないようです。
それがこの頃、やっと受け容れられるようになりました。
おそらくみんなもそうなのでしょうね。
馬鹿げていると思っていても、それに抗うことはもっと馬鹿げていることを知っているのでしょう。
時代に流されていれば、まあ楽にいける時代でもあるのですから。
だからといって、私自身は自分の生き方を変えるつもりはありません。
納得できる人生を送りたいからです。
私を支えてくれていた伴侶がいない今、ますます私には生きにくい時代が来そうです。
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