■無所属で選挙に立候補した友人
衆議院選挙はおそらく民主党の圧勝になるでしょうが、その選挙にあえて無所属で立候補した友人がいます。
兵庫3区から立候補した黒江けんじさんです。
黒江さんに関しては、CWSコモンズでも書いたことがありますが、いまの医療制度を変えなければいけないと思っている人です。
その思いには共感しますが、今回の選挙は民主党に過剰な風が吹いていますので、無所属での立候補は大きなハンディを負うことになるでしょう。
黒江さんが民主党や自民党から立候補したら、私は一切応援はしませんでしたが、そのいずれでもない新たな立場で出るという黒江さんの姿勢に共感して応援することにしたのですが、現実には勝ち目は少ないでしょう。
しかし、黒江さんはもう待ってはいられなかったのでしょう。
黒江さんのような人にはぜひとも当選していただいて、政治の世界に新風を吹き込んでいただきたいですが、なにしろ二大政党制のもとでは難しい話です。
前にも書きましたが、二大政党制は政党間の選挙であって、個人を選ぶ選挙ではないのです。
思いのある個人にはあまりにもハンディの大きい制度なのです。
しかし、黒江さんはめげることなく、明るく立候補しました。
30日までの間、黒江さんは演説を続けているようです。
黒江さんの深い思いが多くの人に届けばと思っています。
ちなみに「無所属」という表示は不思議な表示です。
これはおそらくいまの選挙制度の決まりからのものでしょうが、よく考えてみるとおかしな表現です。
しかし、さらによく考えてみると、自立した主体性を表現している言葉かもしれません。
政党に所属している候補者は、所詮は組織の歯車に過ぎませんが、無所属というのは自分で責任をもって政治に取り組むという姿勢の現われでもあります。
まあなかには、政党名を出せなかったり、出さないほうが得だという、偽無所属もいますから、一概には言えませんが、無所属というのは積極的な意味を持っているような気もします。
そもそも政治家は無所属であるべきでしょう。
もしよかったら黒江さんのホームページを見てください。
こういう人もいるのだと知ってもらえればうれしいです。
そして、もし兵庫3区にお知り合いがいたら、ぜひ黒江さんのことを教えてやってください。
そういえば、サンテレビの明日21日(金)17時30分からのニュースシグナルで、3区立候補者の全員を紹介するそうですので、神戸界隈にお住まいの方は黒江さんの明るい笑顔も見られるでしょう。
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