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2009/08/12

■先生たちがつくる奨学金制度と新しい無尽講

とても良い話を朝日新聞の夕刊で読みました。
深刻な不況の中、独自の奨学金制度をつくろうと、私立高校の教員が各地で事業団を立ち上げているのだそうです。
すでに北海道や熊本で設立、新潟でも計画が進んでいるといいます。
そして、生徒も加わって募金を集め、早いところは年末から無利子で貸し付けを始める計画だそうです。
大口の寄付を申し出る企業も出てきていると新聞に書かれています。

とてもうれしい動きです。
政治の世界でも奨学金の拡充や学費の無償化などが話題になっていますが、それとは全く違った意味で、私にはとてもうれしい動きです。
何がうれしいか。
問題を一番良く知っている現場のみんなが動き出したということです。
まさに「コモンズの回復」です。
10年以上前に書いた「コモンズの視点から発想の流れを逆転させよう」がようやく動き出したうれしさなのです。
世界を変えるのは政治ではなく、こうしたコモンズのかぜなのだろうと思います。

何回かここでも書いていますが、保険法の改正により、日本古来の「共済の文化」が壊されてきているなかで、こうした動きが出てきたことに大きな希望を感じます。
日本にはまだ「ケアコミュニティ」の文化がしっかりと残っているようです。

実は私も最近、ささやかな「無尽講」をつくれないかと思い出しています。
幸いに私はお金持ちではありませんので、その必要性を実感できます。
みんなが可能な範囲で、少しずつお金を出し合って、コモンズ基金をつくり、メンバーの誰かが必要な時に無担保で活用できる制度があれば、と思うことがあります。
それを少し考えてみようと思い出しています。
コモンズ通貨(ジョンギ)で構想したこともあるのですが、中途半端に終わってしまい、メンバーには迷惑をかけてしまいましたので、今度はそうならないようにしなければいけません。

まずは周りに呼びかけて、毎月1万円程度を積み立てる無尽からはじめてもいいのですが、最近の私の状況では、集まったお金を使い込んでしまう惧れがありますので、ちょっと躊躇しています。
どなたか使い込む気のない人で、胴元をやってみようという人はいませんか。
関心のある人は、ご連絡ください。
秋には、これをテーマにした「支え合いサロン」も開催する予定です。

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