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2009/08/08

■芸能界も株式投資の世界も基本から間違っているのではないか

今朝の朝日新聞の朝刊に「ネット投資家、ひっそり株価操作 摘発相次ぐ」という記事が大きく出ていました。
その記事がどうも気になっています。
読んだ方もいるかもしれませんが、リード部分だけ引用させてもらいます。

安く買い、高く売る。株式投資で利益を上げるための基本だが、値動きを予想して買い時・売り時を見極めるのは難しい。こっそり株価を動かせたら――大勢の投資家が参加する株式市場を舞台に、たった1人で上場企業の株価を不正に操作したとされる事件が、証券取引等監視委員会に相次いで摘発された。

どうして気になったかといえば、株価操作はその世界の日常だろうという気がしているからです。
なぜ一人でやっている個人が摘発されるのか。
それに一人で動かせるような仕組みそのものが問題だとどうして思わないのか。
「株価を不正に操作」と書いてありますが、「不正」の基準は何なのだろうか。
こうした疑問が次々と浮かびます。

話はとびますが、酒井法子さん事件です。
芸能界における覚せい剤の使用実態などはもっと広範囲で知られているように思いますが、実際にはあまり問題化してきません。
なぜかといえば、多分、日常化しすぎて、あまり犯罪行為意識がないからではないかと思います。

ゴキブリを1匹見つけたら50匹はいると思えという言葉がありますが、芸能界における覚せい剤使用状況はどんなものでしょうか。
50匹どころではないでしょう。

さて、ネット投資家のほうはどうか。
投資という行為は、本来、株価操作の要素を持っています。
嘘の売買操作はよくないという言葉には反論しにくいのですが、そもそも先買い先売りなどの行為はどこまでが実体につながっているのでしょうか。
そもそも株の売買そのものが、私には嘘の行為にさえ感じます。
あまりに粗雑な議論なので怒られそうですが、株式売買の世界は虚構の世界、つまり嘘の世界とも言えるように思います。
どこまでが不正の株価操作なのかは悩ましい問題です。
投機的な株式投資の世界がある以上、それはなくなるはずがありません。

さて芸能界の覚せい剤事件です。
芸能界の番組と覚せい剤の世界とどこが違うのか。
私にはよくわかりません。
スポーツの世界のドーピングも私にはよくわかりません。
どこまでが許されてどこまでが不正なのか。

何を書いているのかわかってもらえないかもしれませんが、
私が言いたいことは、昨今の芸能界やスポーツ界、そして投資の世界は、いずれもその基本から間違っているということです。
そこに関わっている人たちが悪いのではなくて、その文化が間違っているのではないか。
それが私の考えです。

かなり独善的で、それこそ間違っている考え方なのかもしれませんが。

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