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2009/09/13

■節子への挽歌742:鮒寿し

滋賀から戻ってきたら、滋賀から「鮒寿し」と「鯖寿司」が届いていました。
今回は時間がなくて、立ち寄らなかったのですが、滋賀の魚助の松井さんからです。
松井さんは節子の遠縁で、しばらく付き合いが途切れていましたが、節子のことを知って、自己治癒力を高めるという鮒寿しを節子に送ってきてくれたのです。
今回はまだ鯖寿司の旬の季節ではないのですが、命日から遠くなってもということで送ってきてくれたのです。
松井さんの鯖寿司はとてもおいしくて、節子は大好きでしたが、胃を摘出したためにほんの一口しか食べられずにいたのを思い出します。
鮒寿しは節子も私もダメなのですが、松井さんは鮒寿しを食べやすくしようと努力してきましたので、松井さんの鮒寿しだけは大丈夫でした。
松井さんは「栄養と料理」の「食の達人」シリーズで取り上げられていますので、ファンも多いのです。
松井さんのブログもよかったら読んでやってください。

節子と結婚したおかげで、私は滋賀で豊かに暮らしている人たちの暮らしに少しだけ触れさせてもらいました。
もちろんそれは今も続いています。
そこには、都会とは全く違う生活文化があります。
時代と共に少しずつ変化してきていますが、まだまだしっかりと残っています。
そこにこそ「暮らしの原点」があると私は思いますが、そこにささやかに触れさせてもらったことが、私の人生を大きく変えました。
日本の基層文化への想像力を持てたのです。

節子は、私をそうした文化につないでくれた、良きつなぎ手でした。
節子ほど良い先生はいませんでした。
なによりも知識化せずに心身の中に感覚を保持していたので私も素直に理解できました。
私の教え方とは正反対です。
節子の文化を私が分けてもらえたのは、土が好きな点で、共通していたからかもしれません。

節子が好きな食材にもうひとつ「へしこ」がありました。
私はこれもダメでした。
私がダメだったので、節子もほとんど食べることがありませんでした。
ところが、節子がいなくなってから、皮肉なことにへしこをいただくことが増えました。
試しに食べてみました。
以前はダメだったのに、食べられました。
なぜでしょうか。

最近気づいたのですが、節子を見送った後、私の食生活が少し変わってきています。
気がつくと節子が食べていたものを食べているのです。
節子が私の心身に入り込んでいることは、どうも間違いないようです。
ちなみに、へしこも鮒寿しも作り手によって味が大きく違うようです。
一度で懲りないほうがいいかもしれません。
自分に合ったものがあるかもしれません。

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