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2009/09/14

■節子への挽歌743:かかってこなかった電話

節子
今日はちょっと緊張してオフィスに出てきました。
1時から2時の間に、私に電話がかかってくることになっていたからです。
電話の主は、どんな人か全くわかりません。
「自殺のない社会づくりネットワーク準備会」の事務局としての私に、これまで何回かメールをくれた人ですが、電話で話したいといわれたのです。
これまでは短いメールばかりですので、どんな人か全くわかりませんが、何しろテーマが「自殺」なのでおろそかに対応はできません。
ただ最初の頃は、自殺の講座はありますかとかいうメールで、冷やかしメールではないかという感じでした。
自分のことは一切明かさずの短いメールですので、嫌がらせのメールと思ったこともあります。
メールをもらうたびに、心が重くなりました。

ネットの世界ではそうめずらしいことではありません。
さすがにこの「挽歌」ブログには嫌がらせメールは来ませんが(迷惑メールは来ます)、時評編には時々来ます。
メールをやり取りしているうちに、電話で話したいといってきました。
躊躇しましたが、結局、受けることにしました。
ただ私の個人電話ではなく、オフィスの電話を使うことにしました。
以前一度、真夜中にまでかかってくる経験をしたからです。
しかも、節子の看病中でした。
それを思い出して、今回は日時も指定し、オフィスの電話を連絡しました。
待っていましたが、電話がありません。
やはりいたずらかとがっかりしましたが、メールが届きました。
私が教えたオフィスの電話番号が間違っていたのです。
とんでもないことでした。
その人は、「都会の人はこうしてだますのですね、だから自殺したくなります」というようなことをメールで書いてきました。
どうも私には慎重さがありません。
節子からいつも注意されていたことですが。

お詫びして正しい電話番号を伝え、時間を指定しました。
不安があったので、私が教えた電話番号で間違いないかどうか、自分の携帯電話から電話してみました、
大丈夫でした。
そういう事情があったので、今日は緊張して出かけてきたのです。
20分前からスタンバイしていました。
ところがまた電話がないのです。

メールをチェックしてみました。
「体が悪いから、電話しないです。また宜しくお願いします」
こういうメールが入っていました。
肩から力が抜けました。

節子
昔もこうしたことは時々ありましたが、節子が支えてくれました。
しかし今は誰も支えてくれる人がいません。
ですからすごく疲れます。

私が福祉関係の世界に無防備に入り込めたのは、今から思うと節子の存在があったからです。
あまり論理的ではないのですが、この頃、つくづくそう思うのです。
人の人生に一人でかかわっていくことは大変なエネルギーが求められます。
私の背負っていた重荷を、いつも節子は分かちあっていてくれたのでしょう。
本当に苦労をかけてしまっていたのだろうなと、最近悔やまれてなりません。
私も節子も、それが当然のことだと思っていて、負担などとは思っていなかったのですが、一人になるとその負担の大きさがよくわかります。

電話は今度はいつかかってくるでしょうか。
今日はこの1件だけで、十分に疲れてしまいました。
困ったものです。

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