■ソクラテスは毒を飲みたかったのです
今日、地元の友人たちの集まりからの帰りに歩いていて、突然思いついたのですが、ソクラテスが逃げることなく「悪法もまた法だ」と言って、毒杯を飲んで死を選んだ理由がわかりました。
これまでいろいろと考えたことはあるのですが、なかなか理解できませんでした。
その気になれば逃げられたのに、なぜ自ら死を選んだのか。
ソクラテスの警告に関して、書いたことがありますが、その時も実は「逃げるべきだったのではないか」と思っていました。
なぜソクラテスは逃げなかったのか。
中学校以来のその謎が解けたのです。
理由はただ「飲みたかった」のです。
難しく考えることはない、ただ飲みたかったのです。
なぜか、その気分が急にわかったのです。
もし私が同じ立場だったら、やはり飲むだろうなと思いました。
3年前であれば、飲まずに逃げましたが。
50年考え続けてきた謎が解けたのですから、私には大発見です。
まじめに読んでくださっている人には怒られそうですが、私もとても真面目に書いています。
人生が変わってしまうほどの大発見なのです。私にとっては。
ソクラテスの毒杯問題だけではありません。
最近、子どもの頃からの難問が次々と解け出したのです。
小気味よいほどに社会が見えてきたのです。
少し危ないのではないかと思うほどです。
今日、友人の武田さんから電話がありました。
武田さんは私の「脳機能」をけっこう高く評価してくれています。
ところが最近、佐藤さんの脳はどこか配線がおかしいのではないかと言い出しました。
たしかにおかしいでしょう。
論理が大きく飛躍してしまっていて説得力がないのでしょう。
しかし、見えてしまうと論理など瑣末なのです。
なにしろ「見える」のですから。
世界が見えてくると、「もういいか」という気になってきます。
なにしろ見えてしまうのですから、もういいかとしか言いようがない。
人は、こうして毒を飲む準備を進めていくのだと気づいたのです。
ソクラテスは幸せだったに違いありません。
最近、自らの不幸さを嘆きたくなります。
わけのわからないものになってしまいましたが、まあそのうちきっと、皆さんも「見えてきます」。
もう見えている人もいるかもしれませんが。
明日はもう少しまともな記事を書きます。
見えるものに目をつぶりながら。
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